2012-01-01から1年間の記事一覧

都知事選挙 2

昨日の続きみたいなものですが、今から40年ほど前に美濃部 亮吉という学者都知事が誕生しました。当時「伏魔殿」とまで言われた東京都都政は、東 竜太郎という長期政権が君臨していて、ちょうど今までの石原都政のような状態になっていたのです。 その美濃…

都知事選挙

ぼけ老人の気まぐれから突然の都知事選が行われることになりました。自分の都合で勝手に仕事を放りだす我儘は相変わらず腹立たしい限りですが、居なくなって清々するというメリットもあり、まずは目出度しと言ったところでしょうか。今度は少しまともな知事…

孔子

憤りを発して食を忘れ 楽しんで以って憂いを忘れ 老いのまさに至らんとするを知らざる 今からざっと2500年前に生きた人の言葉が、昨日言われたかのように思えるのは不思議なものです。老境に至った孔子が自らのことを表現した言葉だそうです。私の場合で…

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富士山

子どもの頃から晴れ親しんできた山です。と言っても遠くから見るだけでしたが、晴れた日であれば大体は見える山でした。近頃では高い建物が多くなり、ビュウポイントが限られてきました。開けた場所に行けば道志山塊を前景にした富士山を今でも見ることが出…

若者の車離れが進んでいると言われています。たしかに維持費を考えると馬鹿にならない金額ですし、渋滞や駐車場などでげんなりすることがよくあります。都内で暮らす分には車が無くてもさほど困りません。 私が子供の頃は車が憧れの的でした。言ってみれば夢…

河あるいは川

インターネットには“グーグル・アース”という便利なものがあり、居ながらにして世界中の街や大地を眺めることが出来ます。ちょうど飛行機の窓から下を見るような気分でPCの画面を操作すれば、行ったことのない、行ける可能性もない所だって瞬時に連れて行…

木枯らし

今週末には11月となるのですねえ。早いもので今年もあと2か月あまり、北風の吹く季節となってきました。記録的な暑さであった8月、9月がちょっと懐かしくなるような気温の毎日がやってくる季節です。 けれど心身ともに木枯らしの季節を感じているのは、…

モモの朝食

“厚切りパンのトーストにバターとたっぷりの蜂蜜をかけて・・・”、これはミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる1シーンです。モモがドクターなんとかと言った人のところ(ちょっと記憶が定かでないのですが)で食べる朝食です。日曜日の朝にふさわしい朝…

連載を終えて

いやあ、2週にわたり“神”について考察いたしました。この連載は私にとってもライフワークともいえる作品で、後世に残すべきものが書けたと自負いたしております。今後の身の振り方についてはしばらく休養をとり、それからじっくりと考えてみたいと思ってお…

“神”のこと  その7

さてさて、長い話もいよいよ最後となりました。 宗教上の神も自然神としての神も根っこは同じと言えなくはないと思います。けれど教義とか教団とかで組織的に目的をもって動く宗教と、山には山の神があり、海には海の神がある、まして心の花園にい〜、あ 歌…

“神”のこと  その6

さて、長い話もそろそろ纏めにかからなければなりません。こんな与太話をいつまでも続けていると、せっかく9万回のアクセスを超えたこのブログの固定客の皆さんがそっぽを向いてしまいます。すでに勘の良い皆様には前回の「メシア」やら「ヘブライ」、「イ…

“神”のこと  その5

おりしもこの頃の地球は、やれ地震とか気候変動に伴う異常気象が頻繁に起こるサイクルに入り始めていたのです。「まあ 飲めや」で治めていた“よっしゃ”さんもこれにはほとほと参っていたのでした。するとへそ曲がりの神担当は「ここがおらの出番でなくてどう…

“神”のこと その4

さて、これからが問題で、これまでの“神”はいわゆる自然神な訳ですから、キリストやらムハンマドやブッダが出てくる前の神様です。そのもっと前はきっと“神”という存在自体が無かったかもしれず、今のヒトの祖先と言われるホモ・サピエンスが現れてからの約…

“神”のこと  その2

そもそもどのあたりの時代から神様が出てくるのかということですが、チグリス・ユーフラテス河畔に発生したとされるシュメル(シュメールとも言います)文明あたりから記録に出てくるそうです。紀元前3000年から4000年ぐらい前の文明らしいですが、…

“神”のこと  その3

神が制度化されるにあたっては(こんな風に言うと罰が当たりますかね)、農耕の拡大とか生産力の飛躍的な発展に伴う余剰生産物の蓄積および管理の必要性の増大などが考えられますが、早い話が社会の中に階層が生まれる時代が出来上がったことと時を同じくし…

“神”のこと

言うまでもなく私は無神論者ですので、神も仏もご縁がありません。外国で暮らすと無宗教というだけで白い目で見られる、といった話も聞いたことがあります。おそらく世界中で私たちほど宗教に関わりの少ない国民も珍しいのでしょう。もちろん様々な宗教上と…

超能力の話 その2

アメリカのCIAだかNASAだかでは、テレパシーや透視、あるものに触れると過去が見えるなどといった映画もどきの超能力について、かなり本格的に調べているといった「話」を聞いたことがあります。単なる話だけなのか本当にやっているのか調べる術はな…

超能力の話

子どもの頃だけでなく今だって超能力があればよいと思います。空を飛んだり電車を持ち上げたりなどというスーパーマン的な力ではなく、はるか遠くを見ることが出来るとか、微かな音や風の流れを読めるとかそんな力に魅力を感じます。おそらくヒトもその昔は…

日光太郎山

紅葉を求めて日光へ。しかし今年は遅れています紅葉が。昨年同じ時期に行って全山が錦の艶やかさだったのですが、今年はちらほら程度。9月のバカ陽気が仇となっているのでしょう。 それにしても、太郎山は急坂の連続で、コースタイムをはるかに上回る時間を…

いつものことだけど

竹島や尖閣をめぐるこのところの週刊誌の異常な興奮ぶりは、毎度のこととは言えやたらに目立ちます。明日にでも中国が攻めてくるかのような見出しや、自衛隊を竹島に繰り出せみたいなタイトルが表紙を賑わしているようです。全体に低調な業界の願ってもない…

中国のこと

遥かはなれた そのまたむこう 誰にでも好かれる 綺麗な娘がいる 明るい笑顔 お日様のよう くりくり輝く目は お月様のよう 山羊にでもなって 一緒に居たい 毎日あの鞭で 私を叩いておくれ これは「草原情歌」という中国の歌の歌詞です。ゆったりとしたリズム…

新聞配達

ある本の中に新聞配達所の生活の一端が描かれた部分がありました。私も中学生のころ小遣い稼ぎで新聞配達を半年ばかりやったことがあり、高校時代の友人が大学に行くために配達所に住み込みで勤めたりしたこともあったので、その実態をある程度知っています…

体育の日

記録的に暑い9月が終わって、10月になればいくらなんでも涼しくなるだろうと、けれどそんな期待は見事はずれて、10月になっても秋らしい日はなかなかやって来てはくれないし、だから紅葉も遅れている今日この頃です。しかし10月半ばともなれば、秋さ…

便器の進化はすごいけど・・・

すでにご案内のように、我が家のトイレは最新鋭のものとなりました。諸般の理由によりタンクレスではないものの、扉を開けるとなにやら便器の中にシャワーが出るわ、ふたを開けると便器内の電気が点灯するわで、もうなにがなんだか分からないこととなってお…

アンドリュウ・ワイエスの写実

写実的で繊細な絵を描くアメリカの画家です。図書館から「カーナー牧場」という画集を借りて(この画集は現在再版されてなく、おまけに買うと高価)来ました。やや古い本ですが印刷もよく、画集で見てもその対象に対するデッサン力や集中度の高さには驚かさ…

第3次世界大戦は・・・

「冷戦構造」といった時代の話で、“第3次世界大戦の恐怖”をマスコミなどが盛んに取り上げていた時期がありました。当時はアメリカを中心とする資本主義(自由主義と呼称していた)陣営と、ソ連を中心とする社会主義陣営の対立を原因とする様々な軋轢が世界…

ヒトの宿命 その2

昔から“駕籠に乗る人 担ぐ人 そのまた草鞋を作る人”と申しますように、やれ“ヒエラルキー”だとか“テーゼ”などと気取らなくても、私たちの社会は有史以来ずっとこの階層別社会に馴染んできました(自分で使っといて何ですが)。むしろそうでない世界を経験し…

ヒトの宿命

ヒトという動物の他の動物との違いや特徴的な部分を考えると、ヒエラルキーを形作る習性というものに突き当たります。蜂や蟻という生き物も同じような階層社会ですが、ヒトのそれとはやや性格が異なります。類人猿や高等哺乳類の中にはヒエラルキーが存在す…

リベラルの復興

「保守化」の傾向が各分野で定着して久しくなります。とくに政治の世界では保守化を通り越して右傾化ともいえる状況が生まれています。このところの尖閣や竹島をめぐる領土問題は、そういった動きに一層の拍車をかけているようです。 今から30年ほど遡ると…