超能力の話 その2

アメリカのCIAだかNASAだかでは、テレパシーや透視、あるものに触れると過去が見えるなどといった映画もどきの超能力について、かなり本格的に調べているといった「話」を聞いたことがあります。単なる話だけなのか本当にやっているのか調べる術はないのですが、あの国ではやっていてもおかしくないとは思っています。良い意味でも悪い意味でも好奇心旺盛で子供じみたことを考える国です。
昨日も言いましたが、私たち地球上にすむ生物は元をたどれば同じところに行き着きます。DNAの記号組み合わせのルールはみな同じものです。だから、私たちのDNAを使って赤外線探知のセンサーを備えることもできるし、クジラのように何キロも先の仲間に話しかけることも可能なわけです。たまたまヒトは脳という器官に必要以上のエネルギーを使う選択肢を選んでしまった、というだけの理由ではないでしょうが、他の器官の発達にはそれほど気を配らなかったことは事実のようです。ヒトは他の動物から見ると視覚が非常に発達していると言われています。しかしそれも近距離の判別力が中心のようで、遠距離視力や動体視力、暗視能力は決して優れているとは言えません。近場の色や形、距離感、立体視などには秀でているようです。脳の情報処理も視覚にはかなりの部分を割いているのです。
しかし脳全体の容量から見ると僅かの部分しか使用されてなく、他の機能に割かれた部分を加えても、脳の容量の半分も使われていないと言われています。ヒトはなぜそんな過剰装備の道具を持ってしまったのか、ヒトが使うエネルギーの多くもこの脳が消費してしまう訳ですから、全く持って効率の悪い器官でもあるのです。よくSFなどではこの脳に100%の稼働をさせて超能力を発揮させるといった話が出てきますが、フル稼働が可能なら出来ない話ではないかもしれません。しかしなぜ脳の稼働率が悪いかが分かってなく、もちろんフル稼働させる手段も方法も今のところありません。したがって脳は惰眠を貪っていられるということです。脳科学がもっと進歩すれば、そのあたりの疑問も少しは解け、超能力を科学的に解明したり開発したりできるかも知れません。ひょっとすると人がもう少し賢くなる鍵がその辺りに有るやもなんて思ったりします。
 
 超能力なんてちょろいものよ