2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶

ものには覚えていて良いこととそうでないことがある。いや、覚えているとロクなことにならないことだってある。“コノヤロー 覚えて居やがれ”などというのは逃げてゆく者の決まり文句だが、こんなのは覚えていてもロクなことがない。しかし楽しい思い出だって…

絶滅危惧種

この地球上から姿を消した生物はおそらく数えきれないほどの数だと思うけど、いま新たに姿を消しつつある生物もまた数えきれてはいないのではと思う。世に言う絶滅危惧種というのはヒトに確認された種だけの話で、私達の知らない種も数多く存在すると言われ…

前後の見境

慌てふためいたり、欲が先走ったり、正体を見失ったりすると「前後の見境」が無くなって、取り返しのつかない羽目になってしまうことがある。また意識的にこの“見境”を無くしてしまう人も居るから、そんな人は始末が悪いことこの上ない。自分では「前後の見…

虫の声

秋の虫の声が大きくなってきました。夕方ともなると蝉との合唱でかなり喧しいことです。欧米では虫の声を楽しむ習慣は無いそうで、虫の鳴き声は単なる雑音として聞こえると言います。“あれ 松虫が鳴いている・・・”などという歌は創られないようです。 虫に…

有体に言えば・・・

こう言った言葉を聞く機会が少なくなった。使わなくなったと言えばよいかも知れない。言葉は生き物と言われるので、10年もすれば新語やら“変語”やらが混じってくるし、使われなくなる言葉も出てくる。「新語アナリスト」という妙な肩書を持つ人も居る。た…

往生際

私は往生際の悪い方で、諦めが悪いというか、決断力に欠けるというか何時までもぐずぐず結論を引っ張る癖があります。具体的な物言いは差し控えますがそんなところがあるのです。往生際という点ではもう一人話題の方がいますが、あの方などはひょっとすると…

定家の私生活

明月記という定家の日記の実物を去年見ました。もちろん何が書いてあるかほとんど読めず、ただ千年近く前の人が書いた、そしてあの百人一首の選者で“見わたせば 花も紅葉もなかりけり 浦の苫やの秋の夕暮れ”の作者の文字というのを感慨深く見たのでした。自…

電気事業者の見識

東京電力が見せてくれた原発事故後の様々な対応は、今さら言うまで無いほど呆れたものだったけど、考えてみると電柱を建てて一向に憚らない電気事業者は、みんな同じような発想と見識の低さを兼ね備えた企業集団なのではないかと思う。 原発同様に地震対策を…

夏の終わり

今週はとても暑い日が続き、最低気温が29度なんてこともあり、クーラーは回りっぱなしで、節電なんてとてもとてもお付き合いできる状況ではありませんでした。熱中症というものに罹り病院や救急車のお世話になった人達も多いように聞いています。その昔、…

馬車のこと

作家の陳 舜臣さんが、日本の歴史上に馬車が出てこない不思議をエッセイで書いていました。私もこれには以前より疑問を持っていたのです。牛車があってなぜ馬車がないのか、なぜ馬に荷物を引かせなかったのか、陳さんも同じような疑問を待っていたらしく、作…

確実な不安

3・11により解放されたエネルギーが日本のあちこちに新たな歪を起していると言います。いままで辛うじて取れていたバランスが崩れたのですから当然と言えば当然の推理です。千年に一度クラスの地殻変動は、ここ数年の間この国の活断層やプレートに大きな…

敗戦記念日

世間では終戦記念日という呼ばれ方が一般的です。戦争に負けた記念日などあまり景気の良い話ではないので「終戦」としたのでしょう、この国らしい処し方です。 この時期になるとマスコミでは決まって特集を組み、戦争を繰り返さないように・・云々・・と紙面…

トイレの話

先週はウォシュレットが壊れて、止せばよいのに説明書も読まずに水抜き栓を外してトイレは水浸しになるは、下の階には水漏れするはでロクなことがありませんでした。おまけに儲け話は逃げていくはで、もっともその手の話とは縁がないのでどうでも良いことで…

ペルセウス流星群

今年も夏のイベント、ペルセウス流星群の時期となりました。今年は8月の12日頃から15日頃まで北東の空を中心に見られるそうです。大量の流れ星が降るという訳でもないようですが、真夏の夜の贈り物と思って愉しみたいと思います。 私は宇宙開発には疑問…

原作と映画化

映画は普通2時間程度の長さですから、小説などの映画化では原作をかなり端折ることとなります。松本 清張さんが生前に自作の映像化に際して、映像化された作品は別物なのでどのようにされても仕方ない、と言うようなことを述べておられました。清張作品は数…

旅について

「百聞は一見に如かず」とか申しますが、何でもかんでも出かけていって見れば良いってものでもないような気もします。ましてTVの取材旅行などは本来の旅とは別物のジャンルであって、あれなどは仕事ですから自由気ままを本分とする旅とは対極にあるものと…

残暑見舞い

立秋が過ぎていよいよ夏もあと僅か、てなことには烏賊の○○タコが引っ張ると言ったところでまだまだ暑い日が続くようです。涼しい処に1週間ほど居たせいでなおのこと暑さが身にしみる今日この頃です。皆様にはくれぐれもお体を大切に、貧乏人は暑さに耐えて…

生命の仕組み 番外

細菌や菌糸、麹菌などの微生物はその種類、数ともに現在でも把握しきれていない分野と言われています。微生物は私達ヒトにとっても必要不可欠な生物なのですが、その実態も部分的にしか解明されていません。あまりに数が多いこととサイズが小さいので、研究…