若者の車離れが進んでいると言われています。たしかに維持費を考えると馬鹿にならない金額ですし、渋滞や駐車場などでげんなりすることがよくあります。都内で暮らす分には車が無くてもさほど困りません。
私が子供の頃は車が憧れの的でした。言ってみれば夢の乗り物だったのです。どこにでも自由の行ける魔法の絨毯でした。当時の男の子のおもちゃの一番人気は、まず車、つぎが飛行機、そのつぎにピストルと刀であったように記憶しています。初めて乗った車はバスだったと思います。いつも運転手のすぐ後ろに乗って前の景色を見るのが楽しみでした。バス以外ではトラックに乗ることが多かったのですが、乗用車に乗ったのはいつ頃だったのか、小学生の時にタクシーに乗ったのが最初でなかったかと思います。東京タワーが出来た年であったような気もします。
車の免許を取ったのはかなり遅れました。いろいろ屈折があって、車は好きだけど足を使うことに拘ったりしていたのです。結局20代後半になってやっと車社会に引きずり込まれます。それからずーと車は手放せないでいます。
2シーターのスポーツカーには今でも強い憧れを持っています。アメリカのTVドラマ「ルート66」に出てきたシボレー・コルベット、あの流れるようなフォルムが今でも忘れられません。MG、モーガンといったイギリス車、そしてポルシェ、柔らかな曲線が何とも言えないビンテージカーは夢のまた夢の世界です。新型のフェラーリランボルギーニもいいですが、アラブの成金御用達専用みたいなイメージが強く、イマイチのところを彷徨っています(もちろん買える可能性がゼロなので、どんなイメージであろうと関係ないのですが)。せめてホンダのS2000フェアレディZぐらいには乗りたいと、やはりこれもかなわぬ夢を見ていますが、寄る年波で夢を見ることさえ覚束なくなりそうです。
高速道路で逆走する高齢者ドライバーが居るそうですが、あれって一度ぐらいはやってみたいことの一つですよね、高性能のスポーツカーで。
 
 そんなこと言ってると 暴走老人って言われるよ