都知事選挙 2

昨日の続きみたいなものですが、今から40年ほど前に美濃部 亮吉という学者都知事が誕生しました。当時「伏魔殿」とまで言われた東京都都政は、東 竜太郎という長期政権が君臨していて、ちょうど今までの石原都政のような状態になっていたのです。
その美濃部都知事の3期目に石原 慎太郎が対立候補として立候補し見事落選するのですが、石原はその時の敗北がトラウマとなって、その後のたびたびの自民党からの立候補要請には耳を貸さなかったと言われています。国政にしばらくは関与しますが、二流どころのポストしか与えられず、自民党の総裁選挙で惨敗して政治家引退を宣言したりします。それが突然変わったのは、青島都知事2期目の立候補断念宣言で空白となった都知事選挙に、周りの様子を見ながら俗にいう“後出しじゃんけん”で急きょ立候補し、抜群の知名度と保守回帰の流れに乗れば都知事になれると踏んだからでしょう。2期目以降は調子づいてオリンピックやら新銀行やらに手をだし失敗続きでしたが、なぜか4期目は200万を超える得票で悠々と当選、あのお笑い3流芸人のそのまんま東や飲み屋のおっさんを抑えての勝利でした。対抗馬がひどすぎると選択肢が限られ、投票行動にも偏りが出るものです。
石原 慎太郎の突然の知事辞任により、ある意味ではまた空白となった都知事選挙ですが、保守回帰の流れは依然として変わらず「革新」などという言葉自体が死語化している今では、共産党社民党の主導による選挙態勢はつくられないでしょう。おそらく、保守勢力内での主導権争いによる選挙戦が、予想されるパターンではないかと踏んでおります。何とも情けないことで、自称リベラルとしては、昨日ふれたような市民レベルでの燃え上がるような選挙という事態を期待しているのですが、湯浅さん、一肌脱いでいただけないでしょうか。
明日は休みます
 
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