2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

時よ止まれ お前は美しい

言わずと知れたゲーテの名文句です。このフレーズの前の部分に今一番の思いがあるのは、これも言わずと知れた東電さんでしょう。「時よ止まれ そして3カ月ほど戻っておくれ」とどれほど思われていることか、察するに余りがあります。しかし、世の中は甘く無…

時間銀行

時間を扱った本は沢山ありますが、なかでもミヒャイル・エンデの「モモ」は寓意話として人気のあった本です。余った時間を預けて利子を生みだすという怪しい男たちに、モモという名の少女が立ち向かいます。日本では児童文学のジャンルで扱われていた本です…

タイムスリップ

テレビドラマで、現代に生活する医者が江戸時代にタイムスリップしてしまうという話をやっていました。この手のストーリーは繰り返し語られ、言わば定番メニュウなのですが、何度も創られるほどに人気のあるものなのでしょう。 時間をさかのぼったり未来に行…

時間つぶし

ヒトはいろんな形で時間を使います。経済的理由で時間を使う場合は必要に迫られての消極的な利用法ですから、やや楽しみに欠けるといったものになることが多いようです。そういった使い方は、休日なども自分本位にだけ時間を使えることが少なく、雑用や休養…

駄目だあ

いやほんとに駄目、“踏んだり蹴ったり 転べばばったり犬の糞”と言う状況が続く福島第一原発ですが、身から出た錆ならぬ放射線で日本どころか世界中を巻き込んでただいま進行中という、おまけに“先が見えない見通しつかないどうすればよいか分からない”3ない…

西洋かぶれ

私の朝食はパンと紅茶、簡単な副菜といったものです。子供の頃を除けばずっと変わりません。よく米の飯を一日一回は食べないと、などと言う人がいますが、私は何日も食べなくても平気です。三食パンでも大丈夫なのです。魚より肉、シチュウやスープを好み、…

武器

ヒトはヒト以外の生き物と幾つか違った習性をもっていますが、道具を使うといった習性は抜きんでて異なった習性であろうと思われます。道具を使うことでヒトは様々なものを作り出し、自分たちの生活圏を拡げてきました。エンゲルスの「サルからヒトへの進化…

才能

一芸に秀でる、もしくはその反対に多才に恵まれるなどの時に出てくるのが「才能」という厄介なもので、溢れるほどの才能であればまだしものこと、中途半端の出来そこないの才能は身を滅ぼすもととなる、と古来より言われている。なまじ少しばかりの才能があ…

コレクション

ヒト以外の動物では決してしないことの一つに収集癖がある。犬が履物を集めるというのを聞いたことがあるが、確かめたこともないし一般的という訳でもなさそうだから、やはり収集癖と言うのはヒトだけにあるものなのだろう。 収集癖とまでは言わないにしても…

絵を観賞する

久しぶりに美術館を覗いて来た。八重洲のブリジストン美術館で抽象絵画展を見てきたのだ。美術館所蔵のコレクションも同時展示されているのでかなりの量の展示となっていた。特にコレクションの展示は、マネ、モネ、ゴーギャン、ピカソ、マチス、ルノアール…

基礎自治体

日本中が被災者支援、避難者支援でシエンシエンと賑やかです。こんな時「支援なんか知らないもんね」などと言うものなら村八分、非国民呼ばわりされそうな雰囲気ですが、地震と原発事故からすでに3カ月、相変わらず日本中が3.11に振り回されているようで…

小人閑居して

どうもこのところやる気が出ず、しかしいつものことなので特筆すべきことでもないのですが、何をするのも億劫といったところまであと僅かの距離にまで来ているかのような、ある意味焦りを感じている日々なのです。いってみれば停滞期に入ったのでしょうが、…

神は細部に宿る

無神論を標榜するものが今さら何を・・といったところですが、細部や緻密な部分に弱い私としてはまさに神に縁遠いのだと思わずに居られないのです。このところ再放送専門局とも言うべきBSプレミアムで、職人芸や細密画の世界を観るにつけ思ったことです。…

孫の手

一昨日は王の手について埒もない繰り言を書き連ねましたが、背中がかゆい時には王の手より孫の手が便利なようです。もちろん本物の孫は居ないので竹で出来ているあれですが、結構重宝します。「かゆい処に手が届く」と言いますがまさにそのものずばりで、あ…

王の手

“手かざし”というのが以前に流行った。流行ったと言っても宗教がらみの眉唾だったので一般化した訳ではないが、駅頭などで何やら佇み他人の頭の上に手をかざしている姿を良く見かけた。その頃私は原宿の駅を利用していたのだが、駅前の広場や表参道の歩道で…

しかしねえ・・・。

予想通りの、と言うかそれ以上の大差をつけて、青森知事選挙は原発推進もしくは容認の現職が当選しました。直前に民主党ドタバタ劇があったことも影響したかも知れませんが、今まさに原発がその危険性を十二分に発揮している最中に、と少しばかり首をかしげ…

記憶

体験したことを全部覚えていることは拷問の様な事だから耐えられないだろう。しかし、全て忘れることもまた自己の消滅を意味するので路頭に迷う。適当に忘れている、と言うよりほとんど忘れることでヒトはどうにか冷静を保っていられる。 以上を踏まえてつら…

ヒトの完成度

よく言われることですが、人類は地球の歴史の中でほんの僅かでしかなく、地球のこれまでの歴史を一日で表現するなら、人類が出てきた時間は真夜中12時のちょっと手前あたりのようです。類人猿までさかのぼり長く見積もって800万年ほど、直接の先祖と言…

多様性のジレンマ

生物学の世界では種の多様性は基本的な命題であるから、これを否定したり覆すことは考えられない。生物に限らず鉱物も多様だから有機も無機も多様性の中に存在していると言える。ヒトの世界も多様で顔も形も色も、そして知能も考えも千差万別何でも有りの様…

人気のない本

図書館の書架にいつも有って殆ど借りられてない本がある。その反対に目録にはあるのだが書架には無い本もある。私はどちらかと言うと前者の本を読むことが多い。理由は簡単で借りやすいからだ。人気の本や新刊は予約を入れたりなにやらで煩わしい。それに世…