モモの朝食

“厚切りパンのトーストにバターとたっぷりの蜂蜜をかけて・・・”、これはミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる1シーンです。モモがドクターなんとかと言った人のところ(ちょっと記憶が定かでないのですが)で食べる朝食です。日曜日の朝にふさわしい朝食です。もうだいぶ前に読んだ本なので細かいところは忘れましたが、この朝食のシーンは今でも時々思い出します。そのたびに厚切りトーストにバターと蜂蜜をたっぷりかけて食べます。
フライド・グリーン・トマト」という映画がありました。キャシー・ベイツ主演で、今は亡きジェシカ・タンディが共演者として素晴らしい老婆役を演じていた映画です。フライド・グリーン・トマトは青トマトを輪切りにして塩、コショウをまぶし、小麦粉をふって油で焼いたものです。私はこの映画を見てから青いトマトが欲しくて自分で作ったほどです。いまではトマト産地の近くに行けば、シーズンの終わりごろに青いトマトがピクルス用として、大きな袋にいっぱい詰めて200円ほどで売っています。青いトマトはそのまま薄切りにしてサラダで食べても美味しく、もちろんピクルスも最高で、赤いトマトの半額以下の値段で売られているのが嘘のようです。そして、フライド・グリーン・トマトは焼きたての熱いやつを、ハフハフ言いながら食べるその旨さと言ったら、映画の中でのジェシカ・タンディのセリフ通りです。
「大泥棒 ホッツエンプロッツ」はいわゆる児童書ですが、大人が読んでも面白い本です。そこでは焼きたてのソーセイジとザワークラウトが出てきます。これも旨そうですぐ真似して食べました。ソーセイジは太めのフランクフルトソーセイジがよく、それも紀ノ国屋のやつがとても旨かったのです。この頃では紀ノ国屋もご無沙汰で、やはり近所にないと足が遠のくようです。
なんとなく「暮しの手帖」風な書きっぷりでした。
 
 私のご飯は?