2014-01-01から1年間の記事一覧

花も紅葉もなかりけり

今年の秋はどうやらせっかちのようで、かなり足早に来ていると思われます。例年であればまだ残暑によるゲンナリ感がある時期なのですが、今年はすでに空にはすじ雲、地には虫の声が満ちています、台風も夏までに来てしまったかのようで、穏やかな毎日が続い…

沈香も焚かず屁もひらず

私は酒をほとんど飲みません。煙草もずっと以前に止めました。賭け事はせず○○○も縁遠いですから、他人から見れば聖人君子のように見えなくなくもない、何てことはないのですが、まあ“付き合い”という点ではつまらない奴の部類でしょう。 しかし私は“慢性趣味…

「3.11」など無かったような・・・

このところの小渕経産相の原発再稼働についての発言は、3.11での原発事故など無かったかのような内容で呆れかえるばかりですが、“原発以外の発電はコストが高い”あるいは“自然エネルギーは安定性が無い”、また福島原発については“汚染水はコントロールさ…

光  その4

しつこいねえ、と言われそうな“その4”です。 光の速さ、光速が途轍もないものであることは前回でも触れましたが、それにも増して宇宙の大きさにも目を見張るのです。私たちの太陽系の所属する天の川銀河は、直径約10万光年と言われています。端から端まで…

光 その3

光と言えば必ず出てくるのが渋谷のヒカリエで、はなく「相対性理論」です。「相対性理論」といえば「一般」と「特殊」の2セット用意されていまして、「一般」は重力を、「特殊」は光・光速を主なテーマとしている、などと物の本には出ております。ここでは…

光  その2

光の速さは秒速30万キロメートル、地球を一秒間に7周半する、などということは小学校でも教わります。しかしその実態となるとほとんどの人は知りませんし、もちろん私も知らない一人で、研究者といえども光の部分を捉えているだけ、まだまだ謎だらけの物…

“もっと光を・・・”と言いながら死んだのは誰であったのか忘れましたが、ヒトは闇あるいは暗いところに恐れや不安を感じる生活を、長い間してきたし、今でもしているといって良いでしょう。光が届かないところでは物の形が分かりません。私は長いトンネルの…

雲 ( 祝敬老の日・・何せ高齢だから私も)

もし空に雲が無かったなら、小説家や絵描きはかなり食い詰めたと思います。空の青、雲の白は対となっているもの、男と女、山と川、陸と海・・・etc.な訳で、どちらか片一方が無いということは考えられない関係なのです。 「雲は天才である」という本を書いた…

変な天候で・・・

あちこちで大雨が降り、昨日は東京の東部で豪雨、今日も北海道では特別警報やらが出て、朝から大騒ぎです。困ったことですが、こればかりは如何ともしがたく、収まるのをじっと待つしかありません。 ですから今日はじっと待っているという、今週はもうじっと…

大西 巨人を読む その後

10日ほどかかり大西 巨人の「深淵」を読み終わりました。幾度となく溺れそうになりましたが、どうにかこうにか岸に這い上がったのです。 結論から申せば、面白くもあり、そうでないとも言え、わき目を振らずに本筋をたどることに終始したことで、岸にはた…

貧窮問答改め蕎麦屋の釜

今日からブログの名称を「蕎麦屋の釜」といたしました。ご案内のように、蕎麦屋の釜は“湯”だけと相場は決まっておりまして、古来より口先だけの物言いの人を“蕎麦屋の釜”と蔑んだのでした。別の蕎麦屋が悪い訳ではなく、また蕎麦屋を蔑んでいる訳でもないの…

有益な、意味のある・・・

有益で意味のあることを書こうと思ったのですが、途中まで書いて読み返したら白々しく、無益で意味のないことそのものだったので止めました。このブログの題名、「貧窮問答」もこの頃では改名しようと思ったりしています。考えている名前は「蕎麦屋の釜」。…

華麗なる?「ジャポニスム展」を観る

世田谷美術館で開催されている「ジャポニスム展」を観てきました。ボストン美術館の所蔵品で構成されたこの展覧会は、目玉作品のモネの外にゴッホ、ゴーギャン、ムンク、マチス、ロートレックなどそうそうたる画家の作品を展示しています。油絵以外ではリト…

今日は休みです

昨日近所で猫が車に轢かれました。それで今日はは休みです。轢かれたにゃんこのご冥福を祈ります。まったく悲しい。 それと、朝日新聞のこのところのゴタゴタには少しがっかりですね。朝日もヤキが回ってきたのでしょうか。 成仏してね

羊頭狗肉

オリンピックの施設建設にかかる費用が、当初の予定を大幅に上回るとの見通しとなり、一部施設の建設を見直す方針であるようですが、“大幅”とはどれくらいなのか思って新聞の記事を読むと、なんと当初予定の3倍を超えるというとんでもない“大幅”オーバーだ…

大西 巨人を読む

今年の3月に亡くなられた作家大西 巨人の本を図書館から借りてきた。「神聖喜劇」という本を以前に、やはり図書館から借りて読み始めたのだが、あえなく挫折してその後この作家の本には手を出していなかった。 今回借りてきた本は「五里霧」と「深淵」の2…

信じられない感覚

「ヘイト・スピーチ」に対する法規制を勧告する国連の動きに対して、自民党は毎週行われている首相官邸などへのデモを含む規制を考えているとの報道がされています。もう信じられないというか、そもそも「ヘイト・スピーチ」の意味さえ分かっていないのでは…

白磁の壺

なにかの本で見たのですが、床の間に大ぶりの白磁の壺が鎮座していて、これが実に恰好が良く、出来れば私も一つ欲しいものと古道具屋などを回った経験があります。白磁とくれば“李朝”と言われるくらいに朝鮮磁器が今も昔も有名ですが、あれはトンデモナク高…

レーニンの早とちり

何を突然言い出すのかと思われてしまいそうですが、「オリガ・モロソヴナの反語法」という本を読んで表題のように思ったのです。米原 万里という作家の本ですが、日本共産党の幹部だった米原 昶衆議院議員の娘さんで、ご本人も日本共産党員でしたが除籍され…

秋の気配が・・・

突然涼しくなって、近所の草むらでは秋の虫が鳴きはじめています。 しかし今年は各地で大雨が降って、きっとこれからはむしろ“本番”とも言える台風やら長雨やらが、さらにあちこちで災害をもたらす予感がしたりして、エライことであるなあとまるで他人事のよ…

西洋かぶれ その3

自由とか民主主義を考える時、必ずフランスやアメリカを思い浮かべます。現実には両国ともに自由や民主主義が顔を背けたくなるような振る舞いを、度々のように行ってきた経緯もあるのですが、それでも国民の少なくない部分に民主主義と自由を守るのは自分た…

西洋かぶれ  その2

しかしそんな私でもヨーロッパ人の傲慢さやアメリカ人の無知というか能天気さには呆れかえる時があります。現在世界の中で紛争が起きている地域は、例外なくかつてはヨーロッパの植民地であった地域です。中東然り、アフリカ然りで、紛争の元を探ると植民地…

西洋かぶれ その1

私は子供時分に米軍基地近くで育ったせいか、いわゆる西洋かぶれの傾向があり、文化や発想法なども欧米風に憧れたり模倣したりしてきました。食事なども“米の飯”が無くてもさほど困りません。もうだいぶ以前のことでしたが、天候不順による不作とかで国産米…

人災

広島で起きた土石流などによる災害は、40名を超える死者・不明者を出すという大変なことになっているようです。短時間に大量の雨が降るという、このところもはや日常的となってきたとも言える豪雨は、どこに降るのか予想が難しく、どこにでも起きる気候現…

フクイチは本当に大丈夫なのか

地下水の汚染を止めるはずだった凍土壁が上手くいかないということが、今になってやっとわかったようです。で今度は“つめもの”を入れるとのことで、泥縄ここに極まれり、といったところですが、“汚染水はコントロールされている”と大見得を切った張本人は、…

里帰り

八ヶ岳の西麓にある家の庭に生えていたモミジの幼木を、まわりにあった苔ともども小さな鉢に植え変えて、こちらへ持ってきてから早2か月ほどになる。まだ20センチに満たない幼木だが、今のところ枯れもせずに健気に緑の葉を茂らせている。毎朝水をやり朝…

残暑お見舞い申し上げます

先週の土曜日に帰ってきたんですが、思ったほどこちらは暑くないのでほっとしています。とくに昨日などは大変過ごしやすく、西の方では雨が降り大変なことになっていますが、東京では湿度は高いながらまずまずの気温でした。 さて今年も後半にさしかかり、特…

夏季休業のお知らせ

エーまことに暑い日が続いておりますが、今年も夏季休業の時がやってまいりました。 例年より若干早い休業入りですが、皆々様に置かれましては恙なくこの夏を過ごされるよう、信州の山奥から念じております。再開は8月半ばあたりかと思われますので、その節…

風致地区

もう30年近く前になりますが、東京の国立というところに住んでいました。一橋大学がすぐ近所にあって、当時はいつでもだれでも構内に入ることが出来て、散歩や休日には公園代わりに使っていました。「大学通り」という駅前から続く広い通りが1キロほどあ…

猛暑日

考えてみると凄いネーミングであると思いますね。「猛暑」、猛々しい暑さ、荒れ狂うような暑さといった意味でしょうか。ここ数日の暑さは正に「猛暑」の名に相応しいものでした。なんせ普段は摂氏25度を超えない軽井沢、八ヶ岳山麓辺りでも30度を超えた…