光  その2

光の速さは秒速30万キロメートル、地球を一秒間に7周半する、などということは小学校でも教わります。しかしその実態となるとほとんどの人は知りませんし、もちろん私も知らない一人で、研究者といえども光の部分を捉えているだけ、まだまだ謎だらけの物体のようです。
最近の研究では、光の速度がすべての物体の速度の上限、ということでもなさそうだなどと言われているそうですし、光の速度を遅く出来ることも実験で証明されていると言われています。「超光速」あるいは“ノロノロ進む光”と言った表現が可能となったのかも知れません。
「不可視化」という技術があるそうです。要するに見えなくする、透明化することです。“見える”と言うことは光が物体にあたって反射した光を見ることですから、光を反射しない物質、あるいは光が波の性質を持っていることを利用して打ち消してしまう、さらには光を曲げてしまう、というようなことが可能であれば透明化も出来ると言う訳です。「ステルス」という技術や雑音をカットする技術はすでに実用化されていますが、透明人間になれる日も来るかもしれません。
アメリカで「スターウォーズ計画」というのがありました。人工衛星からレーザー光線を使いミサイルを撃ち落とすプランでした。光は武器としても強力な性能を発揮すると言われ、現在でも各国の軍研究機関はその開発に力を注いでいるようです。余計なことに金を使う余裕があったらと思いますが、どうもヒトは戦争好きですから止まりません。身近なところでは医療や測量、通信などにも光レーザーが使われています。ただ明るくするだけでなく、様々な分野に応用される“光”とはホントに不思議な物体です。
“あなたは私の太陽だ、月だ、星だ、蝋燭だ、蛍のケツだ、線香だ”などと言う口説き文句も、光る=憧れという図式の中で使われるものであり、光がそのレベルに留まっているのであれば世の中平和となるのですが、どうもそうはならないのがこの世の常らしいと・・・。

さいごのフレーズは私のことね