人災

広島で起きた土石流などによる災害は、40名を超える死者・不明者を出すという大変なことになっているようです。短時間に大量の雨が降るという、このところもはや日常的となってきたとも言える豪雨は、どこに降るのか予想が難しく、どこにでも起きる気候現象とも言える厄介なものと言います。
しかし、今回の広島で起きた事態は明らかに人災とも思え、もともと地すべりしやすい地盤と言われる地域に、山の斜面ぎりぎりまで住宅を建てるという、考えようによっては、無謀とも思える宅地開発がもたらしたものと言えるのではないでしょうか。行政の指導や開発業者の姿勢は今後厳しく追及されるべきと考えられます。
そしてこのような地域はこの広島だけでなく全国に存在し、東京でも少なくない地域に土砂崩れの危険性を警告する専門家もいます。山を削って宅地をつくり、その土でさらに宅地を造成する、日本中の都市近郊では普通に行われている住宅建設の手法ですが、3・11クラスの地震や今回のような豪雨では、多くの被害をもたらすことが明らかになっています。どこにでもヒトが住めるわけではないことを、今回の災害は教えていると思えます。昔から山の際と川の傍は住むところではないと言われています。

大変なこと・・・