「3.11」など無かったような・・・

このところの小渕経産相原発再稼働についての発言は、3.11での原発事故など無かったかのような内容で呆れかえるばかりですが、“原発以外の発電はコストが高い”あるいは“自然エネルギーは安定性が無い”、また福島原発については“汚染水はコントロールされている”などなどと、安倍首相の“コピペ”といわれても仕方ないほどの無定見ぶりを発揮しまくっています。さすが第二次安倍内閣の目玉と言われる人選です。経済界や原発利権者たちのにやけ顔が目に浮かびます。
急激な円安によってますます輸入製品の価格が高騰し、生活物資の多くが値上げラッシュとなっている中で、化石燃料に頼る発電はコストが増大すると憂慮し、経産省大臣としては原発再稼働の推進が急務との判断に立った“ご発言”と思われますが、もともと円安誘導をしているのは政府日銀であり、火力発電に使われる化石燃料の輸入価格高騰も、その円安が大きな原因と言われていますから、“マッチポンプ”的言動を弄しているとされても仕方ないと思うのです。
恰好だけ福島に行ったところで、何も見てない、何も考えてないと言うしかないようです。小渕大臣にとって「フクイチ」での事故は無かったこと、あるいは終わったことなのでしょう。考えようによっては経産省の大臣に“相応しい”人選であったとも言えるかもしれません。

フクイチは混迷中です