秋の気配が・・・

突然涼しくなって、近所の草むらでは秋の虫が鳴きはじめています。
しかし今年は各地で大雨が降って、きっとこれからはむしろ“本番”とも言える台風やら長雨やらが、さらにあちこちで災害をもたらす予感がしたりして、エライことであるなあとまるで他人事のように考えていますが、これらの災難がいつ自分たちの頭の上に降りかかってくるかも知れないという、その辺りを冷静に思えばかなりオトロシイ状況でもある訳です。
幸いなことに私の住む辺りは台風やら大雨で、今までそれほどひどい目に会っていないという、と言ってもここ4、50年ほどですが、恵まれた土地柄です。しかしもうそんなことは言っていられないでしょう。いつ何時大雨が襲い中小河川が氾濫して、周辺住宅地が水浸しの憂き目にあうやも知れず、竜巻やら雷が落ちてくることだってあり得ます。日本中が何やら臨戦態勢に入ってしまったかのようです。
いわんや崖下、山際、川の傍なんてところにある住宅地は、戦々恐々として怯えきっていると思われ、呑気に
 春はただ 花のひとえに咲くばかり もののあわれは 秋ぞまされる
何て言ってられないことと察するばかりです。もちろん。地震でも来れば埋め立て地や海べりなどは津波液状化といった心配が重なる訳で、東京の東辺はもともと扇状地だったこともあり、つい50年ほど前まではしょっちゅう洪水の憂き目にあっていたことを、昨日のことのように思い出すのです。「ゼロメートル地帯」なんて言ってましたねえ、あの地域は。いまでは高層マンションが立ち並ぶようですが、杭なんか打ったって、液状化でグラグラになってしまえば防げないですよ、不動産屋も建設会社も無責任なものです。
とにかく不気味な世の中となってまいりました。オリンピックどころじゃあないでしょうねえ。

赤い月が・・・