時よ止まれ お前は美しい

 言わずと知れたゲーテの名文句です。このフレーズの前の部分に今一番の思いがあるのは、これも言わずと知れた東電さんでしょう。「時よ止まれ そして3カ月ほど戻っておくれ」とどれほど思われていることか、察するに余りがあります。しかし、世の中は甘く無くどんどん時は流れ、次から次へと失敗は続き悪夢にうなされる日々は終わりません。自業自得、身から出た錆、獣食った報いなど、ありとあらゆる罵詈雑言を浴びせられる羽目になっているのは御案内の通りです。これも積年の傲慢、怠慢のつけが回ってきたのですから、ここ一番腹をくくりそれらを一掃する気概を発揮して欲しいのですが、いま一つも二つもはっきりしない対応が為されています。東電幹部は全て福島に常駐してことに当たるぐらいの方針を出してよい事態なのですが、依然としてそんな声は聞かれません。この期に及んで退職金の心配をする幹部さえ居るかに聞くと、いっそのこと東電を国有化して資産を事前差し押さえでもしたほうが良いのでは思ってしまいます。この国の指導層と言われる人達の危機管理能力の欠如は、国会に巣食う有象無象の衆と五十歩百歩かと改めてうすら寒く感じます。
 時よ止まれ お前は美しい。もし私にその力があるなら、今すぐに世界中の時を止めてそのまま朽ちるに任せたいですね。でも時が止まれば朽ちるのも止まる訳で・・・実にどうもなかなか上手くいかないという・・・。

お前は美しい・・・、いやほんとに惚れぼれします。