夏の終わり

 今週はとても暑い日が続き、最低気温が29度なんてこともあり、クーラーは回りっぱなしで、節電なんてとてもとてもお付き合いできる状況ではありませんでした。熱中症というものに罹り病院や救急車のお世話になった人達も多いように聞いています。その昔、と言っても私が子供の頃ですが、熱中症という言葉は聞いた覚えがなく、その頃は日射病というのが一般的であったように記憶しています。日射病は字の通りに太陽のもとで罹るものですから、日陰や室内では聞いたことがありませんでした。あの当時室内で暑さに倒れるなんて無かったのでしょうか、クーラーも無かったし家の中もかなり暑かったような気もします。団扇であおぐ程度の風で凌いで耐えるしかなかったので、身体もそれに順応していたのでしょうか。パンツ一枚で居る人が多かったようにも思います。
 蚊帳というのもあって、今のように網戸がなかった頃は、夜になると虫や蚊が家の中に入って来ますから、早めに電気を消して蚊帳の中に入るのが一般的でした。この蚊帳の中がまた暑いのですが、夏になると蚊帳の中で寝られるのが楽しみでもあったのです。懐かしいとかあの頃はよかったなどとは思いませんが、今の生活とはずいぶんかけ離れたものであったように感じます。おそらくここ50年程の生活様式の変化は、それ以前の100年、200年に匹敵するほどの変わりようではないか思います。家の中は綺麗で便利になったのですが、町並みはますますゴミゴミとして風通しが悪くなり、夏の暑さに拍車をかける原因となっています。猛暑などという言葉が定着してしまった夏ですが、そろそろ終わりにして欲しいのです。今年の太平洋高気圧さんはこんなに強くないと思ったのですが、やはり気候が激しくなっているのでしょうか。生活だけでなく気候もドラスチックな変化をする時代かも知れません。

急激な変化は滅びの始まりね。