生命の仕組み 番外

 細菌や菌糸、麹菌などの微生物はその種類、数ともに現在でも把握しきれていない分野と言われています。微生物は私達ヒトにとっても必要不可欠な生物なのですが、その実態も部分的にしか解明されていません。あまりに数が多いこととサイズが小さいので、研究対象となったのはつい最近のことらしいのです。しかし、地球上の生物が快適に暮らすための最も重要な条件である、老廃物の清掃分解という分野に無くてならない存在であることが分かり、その研究も徐々にではあるようですが進んでいるようです。「地面の土1立方センチの中にいる微生物は何十万とか何百万とかの数となる、しかし詳しい数は分からない」などとよく言われますが、まだ私達ヒトの網にかからない微生物がどれだけいるのか、未知な部分が多い生物のようです。
 地球上の生物絶滅のシナリオの一つに、この微生物の減少あるいは絶滅をあげる学者がいます。“仮に地球上の微生物が突然居なくなったとすると”などという問いはナンセンスですが、数週間で分解されない老廃物が溜まり始めて、数か月も経てばヒトは生きていられなくなることは必定と思われます。また、地球外生物が来襲してきても、この微生物、細菌によって来襲者はバタバタと倒れるに違いありません。地球上の細菌に免疫を持たない生命体は、またたく間に細菌感染して危機的状態になるはずです。地球防衛軍ウルトラマンが居なくても細菌が上手くやっつけてくれるでしょう。つまりそれぐらい微生物が果たしている役割は大きいのです。私達地球上の生物は、数十億年にわたり微生物と競合したり闘ったりして来ているのです。その結果として現在の安定的共存状態になっているのですから大したものです。
 宇宙開発が人類の夢の如くの幻想をふりまく馬鹿がいます。原発同様に文字通りアメリカの尻馬に乗る“日本人宇宙飛行士”なる陳腐なものもあるようですがまったくのお笑い草で、もし地球外細菌にでも感染してそれらを地球の持ち込むような事態が起きれば、悲惨な現実を目にすることになりかねません。少しは考える頭を持って欲しいものです。しかしあの飛行士たちの知的水準では無理かもしれません。宇宙へ行ったきりになって欲しいものです。 

宇宙飛行士の帰還 ”地球は平らだった”