十一日目

 連休明けの今日のお題は、と考えたけれども2年続きの緊急事態とやらで世間はさほど浮いてなく、かといって自粛ムードもほどほどで、これと言ったトピックスも浮かばなかったのでした。あと1週間ほどで鳴り物入りの緊急事態も終わるのですが、果たしてすんなり解除されるのか甚だ疑問という今日この頃です。

 検査も隔離もしないで“コロナ”を封じ込めようとする政府や東京都の対応は、まことに勇気のある見上げた心意気ですが、屋根やのふんどし同様にあまり見られたものではありません。何が何でも“オリンピック”と言う呪縛に捉われた悲壮な突っ込みは、気楽に「オールジャパンでやれば出来る・・・」とのたまう前首相のたわ言によっても、どうもかみ合わないとの印象を受けます。本当にこの国は大丈夫なんでしょうか。

 そして子供の日の新聞には、15歳以下の子供が千五百万人を割り込んだとの記事がありました。これは50年後には人口が半減するという予言がまんざら大げさではないことを実感させるものであり、個人的にはこの国の適正人口は丁度それくらいと考えているので、コロナ禍での“明るいニュース”と受けとめております。

 さて、そろそろ初夏と言いたい季節になってきましたが、酷暑日の続く夏の到来を思うとき、あまり初夏を喜んでも居られない昨今です。でも今年の山藤は例年になく見事でしたよ、中央高速の、それも緊急事態で比較的空いていた中央高速道(高速ではなく自動車道と言うそうですね、警察は)の、八王子ジャンクション西の辺りから談合坂の先辺りまで、満開の山藤が見事に花をつけていました。そういえば藤野という地名もあるのですから藤の名所なのでしょうか。