十二日目

 緊急事態宣言は5月末まで延長ということになったようですが、延長してどのような手立てをとるのか相変わらず不明瞭で、ただ手をこまねいてオロオロしているといった印象が拭えません。オリンピックのテスト大会終了まで待って重点措置を要請する北海道や、何が何でも開催まではPCR検査数を制限して感染者を隠そうとする東京都など、明らかに異常と思えるような事態が起きているこの国のコロナ対応は、その異様さが外国のジャーナリズムに指摘される始末となっています。大新聞やマスコミはこの状況をどのように考えているのでしょう。メディアにとって格好の儲け口でもある大イベント“オリ・パラ”を中止するなど口が裂けても言えない、なんて思っている訳でもないでしょうがねえ。

 まあこのコロナ禍が“チャンス”と考える改憲論者の政治家も居るご時世ですから、大新聞もマスコミも頭の中がとっ散らかっているのでしょう。そうとしか思えません。

 今日の東京新聞の「都議選2021」で共産党の都議団幹事長が、小池都政のコロナ対応を「検査能力を生かしていない、自己責任頼み」と批判しています。また都議会がその役割を果たせていないとして、臨時議会の開催などを要求して拒まれた経過などを報告していました。まったくの正論で“共産党じゃなければ・・・”と陰口が聞かれそうな記事でした。共産党はコロナ禍でのオリンピック開催にも反対していますが、共産党以外の政党がこれらの問題に関してあまりに鈍重なのは何故なんでしょう。

 今月の末になっても状況が改善されないときにはどうするんでしょうか。やはり次は“カミカゼ”頼みですかね。