二日目

 昨日はグダグダと意味のないことを書き連ねたけど、今日もまた意味のないことを書き連ねていこうと思っています。

 つい最近『人新世の「資本論」』という本を買い込んで読みました。「資本論」はその昔かじった程度の経験はあるのですが、読み込むということはしたことがないので、まあ素人です。けれど素人の読む本としてはこの『人新世・・・』は解りやすく面白いものでした。昨年来の新型コロナ騒ぎで、貧困問題がクローズアップされています。貧困という定義もそう単純ではないのですが、少なくとも日々の生活に立ち行かなくなる状況が日常的となって、場合によっては食うに困ることも起きてくる、そんな事態を貧困と呼べるでしょう。

 マルクスが「資本論」を書いた時代は資本主義の初期段階で、かなり凶暴な経済活動を社会的に容認していた時代でした。その当時の貧困は文字通りに貧乏で困窮し、食うに困る生活を送る人たちの日常を表す言葉であったはずです。20世紀は貧困を解決するために先進国が積極的な取り組みを進めた時代でした。少なくとも20世紀後半には、先進国と言われる国々で貧困をある程度解決できたと考えられていたでしょう。高度に発達した資本主義国であるこの国で、貧困という言葉が身近になるような状況を、21世紀の今になって経験するとは思いもよらなかったと、バブル経験世代の私は感慨深く思うのです。生理用品が買えなくて困る女性たちが出てくるような時代になるとは、と驚くのです。

つづく

 

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