徒然なるまま

 朝起きて朝食をとり、あれやこれやを片付けて散歩に出かける。散歩から帰りコーヒーを淹れて飲み終わると、昼食までまたあれやこれやと時間をつぶし、昼飯を食べ終わると“ああこれでもう夕飯を食って寝るだけだな”と考える。その後昼寝をしたり本を少し読んだりして、夕食を食べれば8時半か9時ごろには寝てしまう。一日は瞬く間に過ぎてゆく。
 散歩で通る森の中は、よほど風が吹いている日でも静かだ。今朝がたも北風がかなり強かったけど、森の中に足を踏み入れれば風もさほど気にならない。夏の森は外と中では3度ほど気温が違う。日陰や木々の蒸散で温度が下がるからだ。冬はその反対に森の中は暖かい。陽ざしが地面や木々を温め、その木々が風を遮るので暖気が滞留する。ヒトはなぜこんな格好の棲み処を離れて平原に出たのだろう。ずーと森の中でひっそりと暮らしていたなら、あんがい幸せだったかも知れない。
 そもそもなぜ動物は動き始めたのだろう。植物は一か所に留まることで十分に種を増やし繫栄している。動くことを選択した動物は、まさに動くために食物を外部から摂取しなければならず、また摂取した食物をすべて利用できないので、そのかなりの部分を捨てなければならなかった。排泄物となったそれらの一部は植物のためになったが、環境に負荷を与える一因ともなった。言うまでもなくヒトの活動はその最たるものとなっている。地球上の生物が全て動くことを選択しなかったなら、どんな地球となっていたのかと思う。
 公園の蠟梅はすでに満開となり、河津桜も咲き始めた。道端の仏の座も赤い花をつけ始めた。2月は早く過ぎるので瞬く間に桜の季節がやって来る。

徒然なるままにその日暮らし・・・