ガビチョウ(画眉鳥)

  “侵略的外来種”などと物騒な呼ばれ方をされる鳥です。けれどもアイシャドウならぬアイライトのアイメイクをしたかわいい鳥で、“七色”と言われるほど変化にとんだ鳴き方をします。もともとはその鳴き声ゆえに輸入されたものらしく、例によって放たれたり逃げたりで野生化したようです。散歩で行く狭山公園にはこのガビチョウが数多く生息していてよく見かけます。かなり近くに寄って行っても逃げないので、私は親しみを感じます。とても”侵略的・・“などとは思えません。
 このガビチョウに限らず外来種として厄介者扱いされる動植物は、もとはと言えばヒトが持ち込んだものがほとんどで、ヒトの身勝手な行動の結果でもあるのです。少ない時には気にしないけれども多くなると駆除したり排斥する、なにやら難民問題と似ています。“在来種”への影響が多いことも似ています。世界はグローバルなんかではないと思うのです。
 そう言えば“カジノ”って外来種みたいなものとも考えられます。花札やサイコロなど“在来種”の賭場とどう違うのか、政府与党や大阪維新の人たちに聞いてみたいものです。儲かりそうだから手を出すという発想は、珍しいものを輸入して一山当てようという浪速商人の血がさせるのかも知れませんが、後先を考えずに尻馬に乗る自民党や一部政治家には、侵略的外来種などと不本意な呼ばれ方をされる動植物の気持ちを思いやる分別など、無いでしょうねえ・・・。

在来種