師走

普段は暇な師匠も走るほど忙しい、と言われる時期がやってまいりました。私の場合は“今日は昨日の続き、今日の続きはまた明日”という具合で、これといった変化もなく一日一日が過ぎてゆくだけですから、と思っていたら今年は年末選挙なんですよねえ。まったく困ったもので、1000兆円にもなろうという国の借金を無くす手立てもないままに、700億円も使って選挙をして“国民の信を問う”ですから、印刷業界や選挙特需で潤う業界はさておき、私たちにとってみれば何のメリットも感じられないイベントです。せめて選挙後には希望が開けるような感触が持てる、そんな誤算を当てにして投票日に“対峙”したいと思っています。
師走、明ければ正月2015年、5月と9月に5連休が来るという、私にとっては何の意味もない、冥土の旅の一里塚がひとつ過ぎてゆくだけの年ですが、今年に引き続き“観測史上始めて”あるいは観測史上最高“を連発する天候がやってくる気配は濃厚です。どうも気候だけでなく、地震や火山活動も含めて、私たちヒトが住みにくくなる地球規模での変動が始まったようで、来年はさらにその傾向に拍車がかかりそうな予想があちこちでされています。だからといって私たちに出来ることはほとんど皆無で、予防も対応策もないまま、ただ馬鹿面をして起きる事象を受け入れるしかありません。ヒトのタイム・スケールと地球のタイム・スケールはまるで違いますから、その辺りに私たちの鈍感さがあって、考えようによってはせめてもの救いとなっているも考えられます。たった100年先のことさえ今生きる私たちにとっては遠い未来です。
来年の12月になる時に(鬼は笑うでしょうが)“去年までは良かった”と思わないですむように願うばかりです。

私は走らない