銀河系の謎

最近になって銀河系の全貌が明らかになったとTVの番組でやっていました。4本のスパイラルアームと中央部に棒状のバルジ構造を持つらしい私たちの銀河の姿を、CGを駆使した、現実には決して見ることのできない映像で堪能しました。
最近の研究の中で、銀河系が中心部でも周辺部でも同じ速度(240km/sec)で回転しているという事実が明らかになり、にも拘らずスパイラルアームが消滅しないという不思議が話題となっているようです。推論はいろいろあって、アーム部を通過するときの速さが何らかの要因で減速されることによるのではないかという説が有力だそうですが、銀河の直径が約10億光年というスケールの話なので、秒速240㎞というとてつもない速度も、光速からすればまだまだゆっくりとした速さであり、どうもヒトの付け入る分野ではないような気もします。
地球を外から眺めたいという望みは今では可能となりましたが、太陽を間近に見たいとか銀河を俯瞰的に眺めてみたいという望みは今も見果てぬ夢です。どれだけ科学が進んでもそれらは叶えられそうにはありません。銀河の全貌や宇宙の大きさなどはヒトのスケールでは目視も実感もできないものなのに、そこに莫大な費用と時間をつぎ込むことにヒトは躊躇しません。目の前に災害の危険や飢えの恐れがあっても空の彼方のことが気になるのです。これも銀河系の謎の一つでしょう。

 
 この方も謎ではあります。しかし何という格好かと・・・。