宇宙開発

はやぶさ2号の打ち上げが再延期となっていますが、明日にはどうやら天気の都合がつくような気配です。
ところで、世界の宇宙開発の親玉はアメリカのNASAですが、そのNASAが予算不足で苦しみ、日本を始め韓国やら同盟国とかつての敵国ロシアにまで共同で宇宙開発をしようと持ちかけてからもう大分になります。ご案内のように、すでにスペースシャトルは退役し、その後釜をロシアや日本のロケットが埋めて支援物資などを宇宙ステーションに運んでいます。“日本人宇宙飛行士”などと、いかにも自国のロケットで宇宙へ飛んだような眉唾飛行士も、何てことはない、多額の協力金をNASAに貢いだ結果だし、言ってみれば出来の悪い娘を“大奥”へ行儀見習いに上げるため多額の上納金をだした成り上がり商人のようなものなのでしょう。
その宇宙開発が軍事利用でのメリットを除くと、国の威信や時の権力者の政治利用以外にどれほどの費用対効果を得られるのか、不思議と問題となりません。アメリカの場合は置いといてこの国の場合と考えますと、今回の“はやぶさ”や“日本人宇宙飛行士”のためにどれほどの税金が使われているのか、具体的な数字は分かりませんがおそらく千億円単位の税金が毎年予算化されているのではと思われます。気象衛星やその他の実用衛星は私たちにも様々な利益をもたらしますが、それ以外のものとなると直接私たちの生活と結びつく要素はかなり少ないでしょう。また近頃では事故が減りましたが、ロケット打ち上げ失敗などでは数百億円が一度にパーになることもあり、かなり博打的要素の強い事業であることも否めません。
こういった部門への政策的な切込みが、各政党ともに見られないのも不思議な気がします。アメリカのNASAが予算に対応する成果が出せないとして批判を受けて、いくつかの計画を縮小あるいは取りやめて今日に至っている現状を、この国の政府や政治家はどう考えているのか、まあ聞いても仕方ないけど説明ぐらいはされてよいと思います。

宇宙開発より私の家の補修を