連休明けは・・・

まあ、はっきり言って私の場合は休日も何も関係ないのですから、連休明けもヘッタクレもありませんが、3日間もこのブログを休むと、もう書くことがなくてなくて、困った困ったと同じ言葉を連発して字数を稼ぐと言う、さもしいことばかりに気が行きます。
そこで、困った時の本頼み、という訳で「インフェルノ」という本についてひとくさりいたします。「ダ・ビンチ・コード」で一躍ベストセラー作家となったダン・ブラウンの最新作です。この本も勿論推理仕立てですから、あらすじを喋るようなことはしませんが、扱っているテーマがかなりシリアスと言うか、場合によっては“ヤバイ”と思われることに言及しているのです。それは「優生学」と人口問題です。
優生学」はあのヒトラーが執心し、なおかつ実行しようとしたことであまりにも有名な思想?ですが、いまでも“ネオナチ”や極右の団体が度々口にするようで、“ヘイト・スピーチ”などをやってらっしゃる方々も同じようなことを発言しています。アプローチは全く違いますが、遺伝子学を専攻する学者、研究者や生物学分野の人々の間で、結果論的には「優生学」と結びつくような研究及び発言をするケースがあります。DNAの構造解析や遺伝子解明が進むにつれて、少なくない病気の原因が遺伝的であることが分かってきました。でまあ、次に来る、あるいは考えられることは、遺伝子を操作することで予想される病気のリスクを減らす治療を開発する、もしくはすでにされている段階に入る、となる訳です。これは「優生学」で目指したテーマととても近いと言えるでしょう。
それと人口問題は環境問題や食糧問題とリンクした、もうかなり現実的な課題として日常的な話題となっています。この頃ではお題目ともなっている「地球温暖化」問題とも絡み、膨らみ続ける人類の地球環境への負荷増大は、考えるだにオトロシイというところまで来ているようです。
ダン・ブラウンさんはその辺りのことを上手く物語に組み込んで話を進めているのです。どちらも簡単には解決できない、あるいは・・・・・とまあ、後はご想像にお任せしますが、避けて通れない問題でもあるとも思ったのでした。

ヘッタクレってなあに