生命の仕組み その7

 そろそろこの話も限界らしく、考えれば考えるほどにややこしく複雑な迷路に入ってしまったように思えます。生命の仕組みは専門の研究者に任せて、私のような凡俗はその結果のつまみ食いが相応というところでしょうか。しかし暇ですから「現代生物学」は読み続けています。なんせ今佳境で、ちょうど“個体維持と生殖”に入っていますからスケベ心満載で眺めています。ただ実のところ私とはすでに関係のない世界も多く、あくまでも学術的?興味本位と言ったところなのです。中でも目を引いたのはアメリカ、セントルイスの生殖生物学研究財団というところで、「性交とオルガスムの間に起こる生理学変化」という研究がボランティアを使い行ったと有りました。確か別の本では大学での研究として、「婚外者(浮気)と配偶者との性交時における精子の量の変化」などというレポートもあったように記憶していますが、これもやはりボランティアによって行われた研究でした。いろんなボランティア活動があるものと感心するとともに、そういったボランティアであれば率先して参加しても良いと思うことしきりだったのです。まあ年齢制限と“ボランティア能力”の両方で採用はされないでしょう。
 生命の仕組みとその複雑な機構にはただただ驚くばかりのことですが、私達生物はそんなことにはお構いなしで生きています。考えたところでどうにかなる訳で無し、感謝したところでなにか変わる訳でもないので、当たり前のものとして無感動に受け入れると言った態度があらまほしいとさえ思えます。遺伝子を組み替えて新たな生命体を目指すヒトや病気の撲滅を計るといった目的を持つヒト達には、生命の仕組みの解明は必要不可欠な課題であるでしょう。しかし私のような素人の門外漢には、生命そのものがブラックボックスであり、それ以上でもそれ以下でもないようです。ヒトは知りたがり屋の本性丸出しの生き物ですから、あちこちの専門分野を覗いてみたい欲求にかられます。けれど、所詮素人の哀しさで首を突っ込んだところで分からないことだらけ、結局自分の理解可能な範囲のみに興味を向けて終わってしまいます。久しぶりで生物の仕組みなどに興味を示したのですが、相も変わらず中途半端な結末で幕を閉じそうです。                   おしまい。

ここはタイムトンネルではないようね。