安倍古部(あべこべ)言葉

昨日の朝日新聞の囲み記事で安倍首相の“妙な言葉”について触れられていました。「積極的平和主義」はその最たるものですが、その記事によれば、もともと「積極的平和」と「消極的平和」の考え方を提起したのはノルウェイの平和学者ヨハン・ガルトゥングさんで、戦争という直接的暴力のない状態を「消極的平和」、努力して貧困や差別を取り除いた状態を「積極的平和」というのだそうです。
安倍首相のいう「積極的平和主義」というのは「主義」が追加されていますからヨハンさんのそれとは違うのでしょうが、パクリであることは明らかです。しかしその意味となるとまるで違っていて、“積極的に武力を行使することで平和を目指す主義”とでも言いたくなるような使われ方をしています。これじゃ平和もヘッタくれもないのですが、「平和主義」という文言が付いていれば何をやっても平和になると勘違いされているようです。どうも「戦後レジームからの脱却」と言い「アベノミクス」と言い、何か訳の分からない言葉を羅列するのがお好きなようで、副総理共々もう少し国語をお勉強なさった方がよろしいのではと要らぬ心配などしてしまいます。
集団的自衛権」をめぐっては各地で様々な取り組みがされているのですが、一昨日はいくつかの都市で内閣の動きに反対する集会が開かれていました。市民主体の集会がこのように頻繁に開かれるのはかつて無いことです。労働組合学生自治会が元気であればいっそう盛り上がりが期待できるのですが、この辺りまったく絡んでくる気配が無く、かく言う私も家の中でグダグダしているだけの体たらくですから、何とも面目ないというか、“菜っ葉の肥し”状態で他人様のことは言えません。頑張ってらっしゃる方々本当にご苦労さまでございます。

明日は休みです。