改革好き

やはり安倍首相は小泉元首相の弟子というか二番煎じというか、外に強い日本、内に改革をアピールして劇場型のパフォーマンスを次から次へと打ち出す戦術のようです。
年金資金の株運用を積極的に進めるとぶち上げたと思いきや、今度の目玉は女性活用だそうで、企業内に占める女性管理職の割合を飛躍的に高めるとか、タカ派と思っていたらフェミニストの面もお持ちのようです。外相をそっちのけで世界を飛び回ると思えば国内の諮問機関の尻たたきをするなど、何とも忙しい首相であるとも言えます。そう言えば、小泉元首相は子供はいたけど独身であったし、安倍首相は子供はいない上に奥さんとは独自路線のようだし、ある意味では似たような境遇にいらっしゃる訳で、家庭内でのストレスがなく好き勝手に事が運べる、周りの迷惑など眼中にないのかも知れません。
ある週刊誌の見出しを見ると、“改革症候群”とまで揶揄されている安倍首相ですが、矢継ぎ早の改革熱に浮かれた内閣の後始末というか、現場の対応能力を超えていると思われる机上論は、小泉改革同様に多くの禍根を残してうやむやになってしまう恐れ充分とも思えます。考えようによっては、そのような熱に浮かされた改革志向があの高い支持率を支えているとも言える訳で、強い指導者を求める保守的な国民の志向とも一致しているのでしょう。それやこれやで、自民党の古手の議員や長老という人たちからも、苦言が出る始末ともなっているにもかかわらず、自民党内政権主流の中からは全く異論は聞かれず、さすが“仲良しクラブ”と言われるだけはあると妙な感心さえしてしまうのです。
しかしよくよく見れば、安倍内閣のやっていること、やろうとしていることはいかにも大向う受けというか、評論家の作文をそのまをま政策にしているような、薄っぺらな思い付きだけのものに思えるのですが、偏見でしょうか。

よ!大統領!