右翼小児病

法人税の引き下げ、成果主義に基づく労働時間無視の雇用制度、年金資金の株式運用拡大、混合診療制度などなど、“アベノミクス”の3本目の矢をそれこそ“矢継ぎ早”に繰り出す安倍首相ですが、自分の言葉に酔っているせいか、実現性を危ぶまれる声も耳に聞こえない様子です。経済界や株式市場関係者の歓迎ぶりとは裏腹に、私たちの周辺では一向にその効果が実感できない“アベノミクスは”、増税と格差拡大ばかりが目立つ状況を生んでいます。
集団的自衛権の行使を可能にする“閣議決定”なる独断専行は、公明党やほかの野党をも巻き込んで7月早々にはケリをつける腹づもりらしく、着々とその準備を進めています。新聞やTVなどでの批判的意見や、度々行われている市民集会やデモは一切無視する態度をとり続け、おまけに閣僚の失言などが相次いで発覚してもお構いなしという内閣は、近年稀とも言える異常な様相を示しています。一時期ほどではないにしろ高い支持率と「一億総保守化」と言われる流れの中で、好き勝手放題をしている安倍内閣に幼児性すら感じてしまいます。
国会での自民党の絶対多数を検証するなら、前回総選挙より得票数を減らし、なおかつ低投票率小選挙区という選挙制度の恩恵を、最大限利用した結果での絶対多数という現実に、きちんと向き合って政権運営にあたることが真っ当な姿勢と言うべきなのです。にも拘らず、自分に都合の良いようにしか理解しない、他の意見は聞くべき耳を持たない、まさに安倍首相は小児病といった症状を露呈していると言わざるを得ません。それも右寄りだから始末が悪い、もちろん左翼小児病もろくでもないけど、右寄りはすぐに9条廃棄とか国軍創設とか言い、日の丸君が代で先祖がえりするから困ったものなのです。そう言えば退行現象というのも小児病の特徴です。

私は小児じゃないわよ