墜落

サラ・マクラクランの“FALLEN”を聴きながら、STAP細胞の小保方さんは大変だろうと思ったりしている春の午後です。会場を自腹で確保しての会見だったそうですが、ニュースで見る限りでは科学者の“お話”ではないような印象を受けました。理研に対して不服申し立てをしているのですからもっと毅然として、自分の研究の正当性を論理的に説明する場としてとらえる必要があったのではと思いました。それと、泣くのは拙いですよ、感情に訴える問題ではないし、研究者としての矜持を疑われます。ですから、マスカラをしてこなかったのは“泣き”を織り込み済みだったな、などとネットで言われちゃう。
いずれにしてもこの国の研究環境があまり良好でないことの一端が明らかになったようです。
アベノミクスが失速しそうだという声があちこちで聞かれるようになりました。“黒田マジック”と言われていた金融緩和策もこの先どうなるのか不透明感が増しています。そりゃそうです。公共投資と円安による仮想バブルはそんなに長続きはせず、消費税増税とともにしぼんでいく運命にあるのでしょう。日銀の国債買取による資金放出は市中銀行の金庫の中を膨らませるだけで、経済活動に大きく貢献しているとは言い難い状況のようです。大体が私の財布の中身は減る一方ですし、とても景気が良くなっているなどとは思えないのです。おまけに公共料金と物価は確実に上がり、支出は増える収入は減る貧乏地獄の一里塚、とまあ先々の不安は募るばかりなのです。
サラ・マクラクランの歌っている歌詞の意味は良く分からないけど、とにかく落っこちることのようで上昇する話とは違うから、この4月以降のテーマソングとしてはふさわしいかもしれません。

あ!何か落ちてくる