国境線

ウクライナで起きているゴタゴタは、なにやら物騒な方向に発展しそうです。どうもあの辺りの国は旧ソビエト時代にどういった位置づけであったのか、なぜロシア系住民という人たちが居住しているのかなど、分からないことだらけの私から見れば、ウクライナもロシアもどれほどの違いがあるのかさえもはっきりしないのです。
もともと旧ソビエト連邦(旧ロシアを中心とした連邦共和国)から分離独立したウクライナにしてみれば、今度はそのウクライナからの分離独立の動きがあるという、何とも複雑でややこしいどツボにはまってしまったような、裏でロシアが糸を引いていると思わざるを得ないような思いなのでしょう。
ロシアとウクライナとの国境線なんかも、ホントはかなりいい加減なものであったんじゃないのでしょうか。大体あの国境とかいう線も、地面の上に先が引いてあるのではないし、アフリカや中東などでは地図上に先を引いてそれを国境とした(そこに住んでいる人達ではなく、例によって西欧列強諸国がやった)らしく、だから国境線は真っ直ぐであったりするのですが、そんな風にもともといい加減な「境」に振り回されること自体がバカバカしいと思うのです。けれどそのようないい加減な「線」のために大砲や戦車やヒトの命まで繰り出して、世界中で何百年も争ってきているのですよね。国同士どころか個人でも隣との境界線の争いが熾烈な状態になっているケースだってある訳で、どうも土地を財産と考えることがなくならない限り、この手の争いは種が尽きることがないとも言えるでしょう。
いっそのこと国境線やら境界線は一切ご破算にしてみたらどうでしょうか。何処に住もうと何処の国の国民になろうと自由にして、なんて夢みたいなことを言ったところで現実的ではないのだけれど、クリミアではそれが現実となってしまった訳で、なんせ住民投票で国替えを出来る(国家権力の否定)?ことをある意味実証してしまったという、何か非現実的なことが起こっているようなのです。あれってある意味進んでいるっていうか・・・、ねえ。

私も進んでいる?