歴史的なこと その3

さあ、私は何を言いたいのか分からなくなってきました。もともとこれを書きはじめたきっかけは、言うまでもなく「インドで考えたこと」を読んだことによるのですが、どうも話が捩れてきて自分の居場所が分からないという状況になっているのです。もともと自分の拠り所が何処にあるのかを、自己検証してみようなどと気取ってみたのですが、どうも手に余るものだったようです。どうせ思い付きで考えている程度のレベルですから、結論らしきものが出せる訳ではないのですが、はじめ考えていたのは、かつて好き勝手放題をしたアジア・アフリカ・アメリカでの所業を、全く忘れたかのようにふるまう現在の西欧の無責任さというか、またそれに追随する私たちの精神構造について考えてみようと思い書きはじめたんです。ところが、考えれば考えるほど(まあそんなに考えた訳でもなく、話の流れとして・・・)ことは単純ではなく、植民地化された国とそうでない国(例えば日本)とでは欧米に対峙する姿勢に当然温度差があって、だから独立戦争なんかも起きたりもしているのです。しかし、考えようによっては世界が一つの、本当の意味でのグローバルな状況を実現するためには、人種の混血で国などという枠を超えた、極端な例えで言えば植民地だろうがなんだろうが、ぐっちゃぐちゃに混じり合ってしまえば、そしてそれが何世紀も続き文化も文明もその中で進展してゆくことになれば、それはそれで一つの完成形になるかも知れないし、“独立”なんてことは時代に逆行することだったのではないか、民族の自立だなんて地球規模で考えれば所詮無駄な抵抗だった、むしろ混乱を引き起こしたとも考えられるなんて思ったのでした。
どうもめちゃくちゃな、支離滅裂とも言える話となってしまいましたが、西洋とか東洋に捉われず南洋や北洋も一緒くたになって仲良く暮らせれば一番良い訳で、でもそれはヒトという動物が居なくなることが前提のような気もして、何やら暗くなってきたのでした。
おわり。

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