近所の川

このところ空模様はめっきり梅雨らしくなって、梅雨前線もやや列島より下がってはいるもののしっかりとした陣を敷いています。一昨日の雷雨はかなりの雨量があったらしく、近所の川の川原の草がすべて寝ていました。普段は真ん中に形ばかりに流れている川も、幅いっぱいに水が流れたようです。横になった草の上にカルガモの親子がのんびり寝ていました。この川には数組のカルガモの親子が居て、増水した時にはどこかに避難していたとみえ、他のみんなも元気に泳いでいました。
この川は典型的な都市河川で、川の周辺はコンクリート護岸のまるで用水路ですが、小魚が多くカワセミもときどき見かける川なのです。コサギマガモ、時にはアオサギも来ます。10メートルあるかなしかの川幅で、御多分に漏れず一時期は都内で1・2を争うどぶ川でしたが、ここ10年ほどで急速にきれいになりました。もう大分前の話となりますが、この川が氾濫寸前まで増水したことがあります。物珍しくて見に行った記憶があり、川幅いっぱいの濁流がなかなかの迫力でした。周辺には住宅地が広がっていますから、居住者は気が気ではなかったと思います。普段は足首ほどの深さしか流れていない川とは思えないほどの変貌ぶりだったのです。
気候がだんだん荒っぽくなってきていると言われていますが、あの迫力ある濁流をもう一度見てみたい反面、魚や鳥の住み家が荒れてしまうのはかわいそうだから、このまま静かに流れていてくれればと、人並みのことを思ったりしています。
 

今日 雨降るかしら