車、バイク、エレキギター

私の若いころの3種の神器と言えば、まずは車。60年代アメリカの若い連中が、ごく自然に足代わりに使っていた車に、と言っても現地に行ける訳ではないので映画やTVで観たアメ車(“ルート66”のコルベットなんか最高)に思いを馳せたのでした。次はバイク。映画「イージー・ライダー」の影響のみならず、当時はバイク生産が隆盛を極めようとしていた時期でもあり、“ホンダ”“ヤマハ”は世界的ブランドとして魅力的な製品を次々開発していたのです。そしてエレキギターギブソンフェンダーは高嶺の花でしたが、国産の低価格のギターが数多く売られ、あっちでもこっちでも“テケテケテケ・・・”とやっていました。いまバイク店に群がっているのは頭の白くなり始めた層が中心で、楽器店で高級ギターを買う客も同じ年齢層だそうです。そう言えば、“フェアーレディーZ”を買う客も年寄りが多いと言いますから、きっとポルシェやBMWに涎を垂らすのも同じ年齢層なのでしょう。
もう「3種の神器」などと言う言葉さえも死語のようですが、“スマホ”とゲームさえあれば欲しいものはないというような若年層には、老人たちの飽くなき物欲は或る意味で異人種を見るようなものなのかもしれません。私もそういった異人種の一人ですから、シンプル・ライフとか言いながらガラクタに囲まれるという、矛盾した生活から抜け出ることが出来ません。ですから、今の20歳代やその下の世代が、私たちが夢見ていた物質的な豊かさとは異なる、ひょっとすると本当の豊かな世界の担い手になるのかも、などと思ったりもします。莫大な財政赤字と貿易収支赤字という双子の赤字社会が目前まで来ているこの国の、必要に迫られたライフ・スタイルを生み出す原動力となるかも・・・、無理かなあ。
PS・明日は休み
 

ちょっと 私に期待しないで 若年層だけど