何か急に涼しくなって・・・

昨日、今日と朝は窓を開けておくと寒い、とまではいかなくともかなり涼しく、急に秋めいた陽気となったりしました。老子を読もうなどとトチ狂ったせいで気候も呆れて冷めてしまった、訳でもないでしょうが結構な過ごしやすい日でした。天気図を見ると前線がかなり南下していて、これでは南の熱気は入って来られないと納得したのですが、この時期にしては前線の南下は早すぎるのではと思ったりもしています。空を見上げると秋の雲である鱗雲も出たりして、何か先週までの猛暑が嘘のような、妙な具合という陽気となったと感じています。まさかこのまま秋へ突入、とはいかないでしょうから、しばらくは暑い日が続くとは思いますが、意外と早い秋の到来なんてことになるのかも知れません。
鱗雲を見ていて思ったのですが、雲が大気の流れを可視化するものであることを、理屈では知っているつもりでも、あのように複雑な造形が毎年毎年同じように再現されることに、改めての不思議さを感じてしまいます。もちろん同じように見えても同じものは2度と生れないはずですが、鱗雲やいわし雲は決まって夏の終わりから秋にかけて、5000メートル以上の高層の空に出現します。雲が出来る範囲は地表数百メートルから上空15キロぐらいまでの間と言われ、すじ雲や鱗雲などの高高度にできる雲は氷の結晶による雲ですから、太陽に反射して真っ白に輝きます。また夕日が当たると真っ赤になって空一面を真紅に染めたりします。霧雲と呼ばれる層雲などは、地表から数百メートルのところに出現しますから、新宿辺りの高層ビル群は上部をすっぽり雲に隠した風景が梅雨時などに良く見られます。夏の主役とも言うべき積乱雲・入道雲は、地表近くから上空10キロ以上の高さまで発達して、その下では例のゲリラ豪雨などを降らせます。今年は東京でもこれがかなり頻繁に発生し、7月に発生したものがスカイツリーの展望台から撮影されていましたが、雲の下で真っ暗になって雨が降っている様子が良く分かりました。遠くから見る限り入道雲はダイナミックで迫力ある姿ですが、実態はまさに乱暴者の入道であるのです。でも夏に入道雲が出来なかったら何ともさびしい限りで、夏空と雲は切っても切れない関係でもあるのです。
急に涼しくなったのでのんびりしたことを考えてしまいしたが、まだ夏は終わらないでしょうね、あーやだやだ。
PS 明日は休みます。

布団持って行かないでって言ってるでしょ!