突然ですが 死ぬことは怖いですか  その2

寝たきり状態や高齢化して体が思うようにならなくなった時に、「死」を願望する気持ちが起こるとよく聞きますが、これは無理もないことと思います。毎年数万人が「自殺」という手段で人生を閉じるこの国では、ある意味で「死」に近い国でもあるようです。話がだんだん暗くなってきたのでこの辺りで一つパーと行きたいのですが、どうも根が湿っぽいのかドツボにハマりそうです。そこでこの「安楽死」という永遠のテーマをひとつかましてみようと思うのですが、オランダなどでは医療上の処置として安楽死が認められていると聞きます。具体的にどのような処置をするのか詳しいことは知りませんが、本人と家族、それと医師の合意のもとに行われるようです。末期がん患者が主な対象で、いわゆる「尊厳死」を求める声が基本となって制度化されたと言います。日本では古来より「ぽっくり逝く」ことが最良の死に方とされています。これは「死」の恐怖を知らずにすむことと、苦しみや寝たきりを経験せずにすむことからであろうと思われます。しかし、急な「死」は準備不足が伴い、それはそれであちこちに不都合が生じます。アメリカなどでは望ましい死に方はガンによるものと言われます。理由は「準備が出来る」ことで、告知が当たり前の国ですから、時間のあるうちに身辺整理と悔いを残さない人生、という話になるようです。自己管理が基本の国らしい対応と思います。私もある歳になったら「準備」に入る心づもりですが、当てとふんどしは向こうから外れると言いますから、どのような成り行きとなるかこればかりは分かりません。(さらにつづく)
 
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