突然ですが 死ぬことは怖いですか

正直なところ、まだ死ぬにはもう少し時間もあるような気がしますから、具体的なイメージとして「死」を考えることが出来ません。しかし生物は全て死ぬのですから「死」は特別の出来事ではなく、公平に、長い短いの差はあれやってきます。ヒトは「死」を恐れるあまり様々な方便をつくり出しましたが、宗教はその代表的なものであろうと思います。なんせ死後の世界を創って、天国やら極楽などという結構なところを来世の住処として用意しました。イスラム教では“ジハード”で死んだ者に、何人もの(これが何とも心をくすぐるというか・・・)綺麗なねーちゃん(それもかなり具体的で、眼が大きくおっぱいも大きいという条件が付いている。しかし女性がジハードした時はどうなるのでしょう、いけ面ですかねえ・・)とうまい酒がありつける来世を約束してくれるそうで、酒の飲めない私だってつい“ジハードしちゃおうかな”と思わされてしまうほど魅惑的なお誘いです。これなどは「帰ってきた酔っぱらい」という歌そのままであったので、少しびっくりしました。まあ、程度の差はあるようですが、宗教では死後の世界もそんなに悪いものではないような説明がされてきました。裏返せばそれほど「死」が怖かったということでしょうか。
ヒト以外の動物は「死」には無頓着のように振る舞います。なんせ聞いたことがないので、また聞いても答えてくれないので何ともいえず、推測でそのように思うだけですが、植物も同様のようです。これはヒトがとりわけ臆病という訳ではなく、脳という機関が発達したために、先のことをぐじぐじ考えるからと思われるのです。おそらく、ヒトも最初の頃は「死」の怖さをいまほど感じていなかっただろうと、これも根拠も何もなく想像します。もっと自然に「死」を受け入れていたであろうと勝手に思うのです。また「死」が日常的な出来事の中の一シーンで、かなりありふれた光景でもあったのでしょう。本で読んだ話ですが、戦場では死ぬことが日常的に起こるから「死」が無感動になるとありました。戦場でなくとも毎日のように「死」と向かい合って暮らしている紛争地域やアフリカの飢餓地域では、死んでゆくことの受け止め方は私達と異なるかも知れません。(つづく)

 
 そんなことよりご飯ないわよ