原発再稼働の恐怖

政府も設置県も安全保安院もこぞって原発再稼働でまとまりました。「昨年の福島原発を襲った津波地震と同程度のものには十分耐えられる」との判断が下されたのです。いちいち指摘するのも馬鹿馬鹿しいほどのお粗末対策で、何が安全なのか理解に苦しみますが、本音は「あんな地震めったに来るものじゃあない」といった楽観論を基盤とした判断であろうと思われます。
最近の地震学者の見解によれば、「3.11」以後の日本列島は「大変動期」に入ったのではないかと指摘されています。海洋プレートの均衡が昨年の地震で壊れ、その影響が陸地内の活断層にまでおよび、火山活動までもが活発になっているというのです。東南海地震のみならず、日本中どこでも巨大地震の危険性が高まっているようなのです。それは取りも直さず福島の再来が起こりうる可能性が高いということであり、完全な安全などあり得ないという「3.11」の教訓がまったく無視された再稼働である言えるでしょう。
原発再稼働に反対し、自然エネルギーを中心とした脱原発社会をつくろうとする集会の開催が予定されています。政治家をはじめ経済界や原発関係者が進めている流れを、すぐに変えることは出来ないでしょうが、昨年の事故以前より一層の危険性が増しているこの状況を、少しでも多くの人達に知らせることになれば良いと思います。あとは「神頼み」しかありません。

私は神だけど 私に頼んでもダメよ