憲法記念日

 今日は憲法記念日です。“前文”や“第9条”、“第25条”など世界に誇るべき理想を謳いあげた憲法です。ここ数年来、改憲を声高に叫ぶ勢力が勢いをつけていますが、私は第1条の“象徴天皇”を含めても改憲の必要のないものと考えています。自民党の一部や維新の会などの改憲論議は、現憲法の精神をないがしろにしてきた人達の横暴であり、国民主権や民主主義を否定する道であると思います。今日の南日本新聞の社説は、その辺りのことを的確についた論陣を掲げていて、全国紙が何とも的外れな社説を出しているのとは大違いです。

“日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷属、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。”

憲法前文の一部です。この前文だけでも学校教育の中できちんと教えるべきです。そういったことを全くしてこなかった人達が、”君が代”だ”日の丸”と言っているのですから、私はその一点だけであの人達の言説を信頼しません。
 エコノミックアニマルではなく、世界の警察官でもなく、まして軍事国家として世界に君臨しようなどと思わずに、理性と知識と信義をもとに世界に向き合う国、国民となりたいと思うのです。そして、いずれは国など無くなる世界を目指すことになれば、もう言うことなしかとも思います。
 
 今日はまともね