春は駆け足で・・・

今年は思いのほか季節が早くやってくるようで、まだ5月半ばと言うのに初夏の気温が続いて、明日辺りは台風まで来ると言う気忙しさです。桜やツツジも1週間ほど早く咲いてしまいましたし、公園のキンラン、ギンランはとっくに終わってしまいました。遊歩道沿いにあるサクランボのなる樹は、何か狂ったように実をつけてちょうど食べごろです。ヒトの手が届く辺りの実はほとんど取りつくされてしまいましたが、上の方には赤い実が鈴なりでとても綺麗です。残っているのをいく粒か食べてみましたが、濃厚な味のするサクランボでした。
新緑だった欅の葉もいつの間にか深緑となり、春の気配が去って夏が間近に迫っていると、柄にもなく感慨にふけるのですがところがどっこい、“お試し改憲”とやらの国会が間もなく始まり、なんとしても自衛隊を“一人前の軍隊”として世界に送り出せる法律もついでに決めてしまおうと言う、実に物騒な企ても間近となって来ているのです。沖縄県民がこぞって反対をしている辺野古への基地移転計画も、地元の意思など全く意に介さない安倍内閣の“積極的平和主義”の具体化としてみれば、“お試し改憲”の次に来る憲法第9条の改廃はすでに既定路線の道とも思え、春が駆け足で遠のくことが何か暗示的であるとさえ考えられます。
私は日和見で老人でものぐさだから面倒なことは苦手ですが、そんな私がデモや集会に参加せずともよい方向で物事が進んでくれるように願うばかりです。

夏の気配?