ネアンデルタール人

ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス。一般にネアンデルタール人と言われているヒト属の名称です。3万年ほど前に絶滅したと言われ、その絶滅した原因も含めて謎の多いヒト属です。ちょうどその頃より少し前から私達ホモ・サピエンス・サピエンスも現れていて、きっと共存していたであろうと思われています。サピエンスとネアンデルターレンシスは交雑もしたでしょうが、結局は私達の祖先に滅ぼされてしまった、それも食料になってしまったなどという説もあるくらいです。どうも私達の祖先は平和的とは言えない種族なのかもしれません。
そのネアンデルタール人が現在まで生き延びていた、という筋書きの小説が「ネアンデルタール」(ジョン・ダーントン)で、そのなかでは言葉の代わりにテレパシーのような機能を発達させたネアンデルタール人が登場します。また他の動物を食べない、争わない平和的な種族として私達ホモ・サピエンスに対比される存在として描かれています。実際のところ彼らがどんな種族であったのかよく分かりませんが、埋葬された場所に花の痕跡が見つかったり、かなり精巧な石器も作っていたと言いますから、私達の祖先と変わらないヒト属であったようです。出土した頭骨などから判断すると、容姿はかなり厳つい風貌を持っていたようですが、見かけと中身は必ずしも一致しません(ゴリラは草食で穏やか)から、小説の登場人物のように平和的な種族であったかもしれません。なぜこんなことを考えるかと言うと、狩猟を中心とする種族と農耕を中心とする種族とは本来異なるルーツを持っているのではないか、という邪念に取りつかれているからです。肉食を食事の中心にする種族と穀物を中心にする種族の違いと言いかえることも出来ます。前にも少し触れましたが、どうもアジア(東南アジア)や南北アメリカの先住民たちと中近東を含むヨーロッパ大陸に住む先住民とは別種族で、ひょっとすると、前者はネアンデルタール人の末裔もしくはホモ・サピエンスと交雑した子孫なのではないか思えるのです。そして後者はホモ・サピエンス・サピエンスの末裔ということになりメデタシメデタシとなります。何がメデタイのか脈絡も根拠もありませんが、そのような妄想にこのところ取りつかれているのです。じゃあアフリカにいる先住民はどうなるかというと、あれはまた別の種族でして、やっぱりアウストラルピテクスあたりにルーツを求めるとか・・・、こんなこと言うとヤバいでしょうか。

zzzzz。