サルからヒトへ

 ヒトがサルの仲間から分化して独自の進化を進めてきたのは疑いのない事実であるようですが、有名な“ルーシー“に代表される単一の種から現在のような構成になったとはとても思えません。いま地球上に存在するヒト属は、コーカソイドニグロイドモンゴロイドという種類の人種に色分けされていますが、そもそもこの分類がかなりいい加減で、俗に言う”白人“の西欧偏重のもとに分類されたと言っても良い内容となっています。DNAによる差異がどの程度なのか、一度全ての人種を対象に調査したら良いと思います。大体からして、アラブ人と日本人が同じモンゴロイドなんて思えないでしょう。ニグロイドと特徴的には似通っていると思われるジャワやボルネオを中心とする人種が、モンゴロイドに分類されていることも納得できません。当然のこととして、白、黒、黄色などは何の意味も持たないヒトの分類法と言えます。
 ゴリラ、オランウータン、チンパンジーなどの類人猿は、明らかにそれと分かる外見上の違いをもとに分類されています。チンパンジーの仲間ではボノボなどの近縁種もありますが、一般的にはヒトほど大雑把な分け方はありません。ヒトがサルから分かれた時代は、おそらく数種類のサル族から亜種が生まれ、各々に進化を遂げて栄枯盛衰をしてきたのではないかと思っています。それが交雑したり殺し合ったり、あるいは食べ合ったりして今のような人類になってきたのでしょう。ミトコンドリアDNAだけでは人類の種の特定は出来ないのです、などと断定的なことは専門家でも研究者でもない私が言っても誰も相手にしませんが、どうもあの“ルーシー“伝説には無理があるような気がしてなりません。しかし、全人類の共通項とも言える幾つかの特徴もありますから(前にも書きましたからあえて繰り返しません)、その辺りを押されるとなんとも言えませんが、なんせ現人類は顔つきもなにもかなり違いますから”みな兄弟“と言うのには飛躍がありすぎるのです。まあ違いを見つけたところで、もとはサルですし、ヒトなったから幸福になった訳でもないようですし、何の意味も無いのでしょうが・・・・・。

”そんな箱に入れるわけないでしょう” いいじゃん 私の勝手なんだから!