エラトステネスの篩

「エラトステネス」と聞いてピンとくる人は数学好き者か「2355」のファンでしょう。古代ギリシャの哲学者であり数学者でもあったエラトステネスは、1を除く2から整数の倍数を順番に除いていって100までの素数を見つけ出す方法をあみだした人(私も知らなかった)なのですが、その方法のことを「エラトステネスの篩(ふるい)」と言うのだそうです。「2355」ではそれを“おやすみソング”という歌にしているのです。この頃はあまりオンエアーされないようですが、中尾ミエが歌っています。この歌を聴くと1から100までの素数が分かるという、大変な教養深い歌ですからぜひとも一度お聴きすることをお勧めします。中尾ミエさんは相変わらずとても歌の上手で、全盛期の頃の声量を彷彿とさせる歌いっぷりです。
突然知ったかぶりの「エラトステネスの篩」なんて言っていますが、白状した通り私もこの歌を聴くまでその名前さえも知らなかったという、だいたい「素数」なんて突然言われても“えーとなんだっけ”と言うのが関の山なのです。エラトステネスはこの方法を使い10億までの間の素数表を作ることができたと言われています。10億までの素数を見つけたところで、それがなんだって言うのだとも思いますが、数学者と言う人種はそういったものに生涯をかけてしまう連中らしく、あの有名な「フェルマーの最終定理」なんかが良い例です。ボケ防止には頭の計算機能を使うことがとても効果的と言いますから、10億まではともかく、せめて1000ぐらいまでの素数をこの「エラトステネスの篩」を活用して、暇な折々にやってみるということも一興でしょう。
暖冬の中の寒波襲来、などというどうも体がついていかない気候が続いていますが、あと少しで今年も乗り切れそうですから、弾みをつけて来年に飛び込みたいと・・・。これと言った抱負も何もありませんが。

我思うゆえに・・・