まったくー!

 次から次へと悪いシナリオが出てくる俗悪テレビ番組の連続ものをみせられているかのような福島原発ですが、先の見通しや予測が全くつかないところは下手なサスペンスよりは巧妙です。しかしこれは作品の出来が良いからという理由ではなく、現実があまりに深刻という危機的な状況を把握できなかったという洒落にもならない間抜けが原因で、おまけに最悪のシナリオに対する備えが全く欠如しているという、信じられないお気楽のボケっぷりですから、もうはっきりとお手上げに近い状態が続いていると言って過言ではないのです。
 「絶対安全」などというお題目は問題外としても、簡単には壊れないと言っていた格納容器までが破損しているとあっては、それも事故初期の段階で予想出来ていたにもかかわらず、事実を曖昧にしてズルズル発表を延ばすことを続けるなどの小細工を弄する手口といい、もう東京電力のみならず各電力会社の原発に対する危機管理はまったく信用できないと思わざるを得ない状況です。世界中から高度の安全管理のもとで運転されていると考えられてきた日本の原発の、その実情の驚くほどのでたらめさをここまであからさまに見せつけられて、あいた口がふさがらないでは済まされないのですが、「原子力村」などという排他的な専門バカ学者集団の驕りと、それを支えてきた経産省やら文科省の高級官僚と国会議員の果たした役割は犯罪的であり、きっちり責任を取らせる必要があります。
 手始めに、A級戦犯とも言うべき自民党民主党民主党のかなりの部分は自民党時代の戦犯)の関係議員の告発と処分、B級C級戦犯に対してもそれ相当の責任追及を目的とした臨時法廷を開催すべきでしょう。同時に国会は連帯責任を取って歳費の廃止を決めるよう直ちに法律改正を急ぐことです。それによって浮く少なくない予算を賠償金に充てることが出来ます。なんせロクな仕事はしない上に居眠りばかりしている連中が多い組織なのですから、ここらで自らの存在を際立たせるぐらいの意地をせめて見せて欲しい。次に電力会社の責任追及と役員報酬の見直しを同時に進めることが肝要です。それと突然被害者として声高になっている関係自治体の責任者や一部或いは多くの住民も、少しは自らの身の振り方を考えた方がよろしいのではとご忠告申し上げたいのです。なんせ原発推進勢力の一翼を担ってきた経緯もあるのですから。
 え!私ですか、私は部外者ですから責任ありませんよ。今のところは被害者とまではいきませんが、石の一つも投げる側のヒトと思っています。ええ、馬鹿な国民の一人として。

私ももちろん責任ないよ。