漠然たる不安

 どこかで聞いたタイトルですが、まあ今の私の心境を表現するとそんな言葉になります。原発やら地震やらでそうでなくとも物騒な話題には事欠かないご時世ですから、「確固たる不安」となってもおかしくないこの頃ですが、私の場合は生来が呑気な性質(たち)ですから、別な言い方をすれば鈍い訳で「漠然」としか感じられないのです。それに自分の力で解決できない課題には立ち向かうすべもない訳で、“まあなるようになるでしょう”と高をくくるより外に手がないこともあります。私自身の終着駅が段々に近づいてきていることなども不安材料の一つに数えられるのですが、これとて遅かれ早かれ来る時は来るものなので、これこそ考えても仕方ないことの最たるものでしょう。しかし「もう一度勉強してまいります」、と文楽師匠は言ったきり高座には戻って来なかったといいますし、また、「I’ll be back」と決め台詞を残してターミネーターが去って行ったことなどを思い起こすと、引き際、別れ際の身の振り方は一段と気合を入れた処し方が求められるのではないかと思われます。この辺りを参考にして決め台詞の一つや二つも考えておくのは、この課題についての良い方策かも知れません。
 明日また明日と時は小刻みに一日一日を歩み続けてなお先の見えない今日この頃なのですが、こういった漠然とした不安を解消する手立てはなかなか無いようです。原発が全部きれいになって宝くじなんかが当たり、私の懐も膨らめばすっきりするでしょうか、そんな気もします。早い話、手元不如意という問題点が私の課 題であるような気もしてきました。地獄の沙汰も金次第 まして現世はなおのこと それにつけても金の欲しさよ、ですか。どこの馬鹿だ、増税するなんて言っているのは・・・。

ちょっとそこの方、寝てばかりいないで少しは話聞いたら・・。