震災特需と都市計画

 すでに土木関係者や建設関係者は色めきだっていることではないかと思われますが、震災特需の「津波」がすぐそこまで来ているようです。おそらく総額で10兆円に近い公的資金がなだれ込むと予想され、利権に目ざとい有象無象がうごめき始めているのが感じられます。未曾有の災害は未曾有の特需をもたらす側面を持っている訳で、災害に会った各地域ではとんでもない利権をめぐる泥仕合が始まることが予想されるでしょう。災害に会った人達を含め、その地域に暮らす人たちの知性と教養が試される試練が始まるのです。
 今度の災害は日本の都市計画、災害対策にとってまたとない機会であり、今後予想される巨大地震の効果的対応策を、都市再生の中でどう実現するかを問われています。ある意味では千載一遇の機会のこの時を、政府、地元公共団体、住民が一体となり全国の範となる様な都市計画を実現できるか、それとも旧態依然の利権集団に丸投げするのか、私は大変興味深く見つめています。残念ながら余り期待は出来ないというのが率直な思いなのですが、私の予想を覆して期待以上の都市再生を実現して欲しいとも考えています。
 神戸の時のように元の黙阿弥にならない、賢明な都市計画と再生が・・・・・、むりかなあ・・・・。

この桜のようには ヒトはいかない・・・。