大雪の被害はかなり深刻

先週の大雪は未だに溶けず、あちこちで深刻な被害をもたらしています。とくに山間部や農業地区での被害は予想をはるかに上回っており、政府や関係自治体の対応の遅さも被害を大きくしたようです。気象予報をうのみにせずに、先週の金曜から土曜にかけての状況把握をきちんとしていれば、天候回復と同時にかなりの対応がとれていたと思うのです。
14日夕方から夜半にかけての積雪は、半端ではない状況が予想されました。あの時点で、各自治体や関係機関は休日体制を返上するなり、緊急事態対応の態勢をとるとかできなかったのか、今後のためにもきちんと検証すべきです。いうまでも無く、災害には的確で迅速な対応が何よりも大事で、とくに雪は大量に積もる前に除雪をすることが何よりも効果的な対応策なのです。今回のように、本格的に除雪作業が始まったのは2日も経ってからというのでは、あまりに遅すぎます。雪に慣れていなかった、と言い訳する自治体が多いようですが、慣れていないからこそ早めの対応が必要なのです。都や県、また国も自衛隊などへの出動を急ぐべきでした。埼玉県に至っては当初派遣を辞退したと言いますから、もう何を考えていたのかと思いたくなります。それと出動規模も小出しで、例によって効果的な作戦とは言い難いものでした。神奈川県警が自分たちの失敗の尻拭いのために、即日2000名態勢で強姦容疑男を追いかけまわしたことは記憶に新しいのですが、あれくらいは機敏?に対応すべきだったのではないでしょうか。
農業ハウスの倒壊、農作物の雪害など、大雪を想定していない都市近郊農業は深刻な状況にあると言います。そのあおりを受け野菜価格の高騰や品不足が起きています。100年に一度とも言われる今回の雪も、今後は度々起こりうるかも知れず、そういった前提で関係機関は検証に臨むべきと思います。

的確な動作