罪滅ぼし

序章
 私はかなり前から山に登っています。「山男」などと言う言葉が巷で使われていた頃からですから大分になります。いまでは「山女(ガール)」というのが流行りらしく、おしゃれなファッションで登るメッチョン(この言葉はすでに死語ですね)を時折見かけます。何はともあれ若いメッチョンが山に来るのは結構なことですが、今回はそんなことが主題ではありません。 
 ヒトが山に登ることは多かれ少なかれ山を汚すもしくは荒らすことになる訳で、山にとっては迷惑な話な訳です。私もその意味から言えば山には大分迷惑をかけ続けている訳で、心苦しくない訳でないではありません(このように訳が続くことをいい訳と言います)。また、とくにこの頃は高齢者の登山者(私もその仲間となるのです・・・。)が増加し、山での滞留時間が長くなる傾向(私は反対に短くなっています。温泉に入りたいため行動時間を短く設定しています)に有り、その結果山に与える様々なダメージ(排泄物や歩くことで起こる登山道の荒廃などetc)も深刻となっていると言われます。日本の山の整備は登山道も含め、主に山小屋の経営者たちが担っていると言われ、一部国や自治体も関与しているようですが、全体として公的な整備の体制は遅れています。その辺りも含め、ここはひとつ山の皆さん(百名山さんだけでなく、無名な山の皆さんも)に罪滅ぼしと言う意味も込めて、広くこれからの日本の山林について考えをめぐらしてみたいと思うのです。

どうせまた与太話になるんでしょ?