急坂の山

先週のことですが、富士山を観に杓子山に出かけてきました。忍野から鳥居地峠というところまで車で入り、高座山(たかざすやま)をこえて杓子山に至るルートでした。快晴の天候に恵まれ、5合目ほどまで雪に覆われた富士山は文句なく大きく綺麗でした。忍野の集落は朝方冷え込んだらしく、木々は真っ白と霧氷が付いていました。
峠から30ほど登ると高座山への急な登りがあり、これが半端ではない急坂なのです。登山道というのは概ね急なものですが、この登りはまさに急坂を、何も掴むところのない急坂を登る訳で、さすがに途中からナイロンのロープが設置してあり、それに掴まって登るという、まるでフィールドアスレチックのような登山道だったのです。標高差で100mか150mほどでしょうか、15分か20分かけて上に着いた時には息が切れました。しかし帰りにはこれを下るのですから難儀なことです。雪が付いたり凍っていたりしたら、この登山ルートはとんでもない難ルートとなること請け合いと思いながら登ってきました。
本命の杓子山も頂上直下に急坂があり、ルート途中にもかなり急なアップ・ダウンが続くという、あまり老人向きではない急坂の山を堪能したのでした。
しかし何ですなあ、先週の国会は往年の自民党を彷彿させる強行採決の連続で、私なんぞは幾度となく見慣れている光景を見て、懐かしいまでは思いませんがある種の感慨を覚えましたなあ。おかげで少しはこちらも気合が入りました。新聞を始めとするマスコミも近年になく張り切っていて、今後に少しばかり希望が持てる気もします。“急坂”は危険ですが考えようによっては頂上の手前とも言える訳で、まあ頂上から見れば奈落の始まりとも言えますが、どちらになるかは今後の私たちの対応次第という、試されているとも思える訳で・・・。

真ん中やや下に見える白い木々は霧氷です。この道の先に急坂があって・・・。