小人閑居して・・・とは言わないが

  自民党が所属議員に向けて、“失言暴言をしないため・・・”と言った内部文書を配ったとの報道があった。そのような文書を配布しなければならないほど自民党所属議員は低レベルなのかと呆れると同時に、そもそもそのような人たちは選良たる議員には不適格ではないのかと思われる。しかし、失言暴言の議員は後を絶たず、これは自民党のみならず他党の議員にも言えることらしい。つい最近も維新の議員が北方領土に絡んで“戦争”発言をして物議をかもしている。議員の質が低下しているのか、あるいは社会の風潮が暴言を期待しているのか、どちらにしても背筋が寒い。

 車による歩行者への加害事故が頻発し、政府は各省庁に対策を講じるように指示をしたという。この報道を聞いて何となく違和感を抱いた。私は安倍内閣に批判的だからなのかも知れないが、政府の閣議論議するにはあまりに卑近すぎないかと思ったのだった。当然のこと、安倍内閣支持者の人たちは、きめの細かい政治をすると思ったかも知れない。一連の事故の根本的原因の一つは、この国の道路事情と都市計画の無策にあると私は思っている。また、交通事故の基本対策は関係自治体と担当地区の警察がまず対応することが基本で、地域の実態や実情をロクに知らない国や内閣が頭ごなしに“あーだこーだ”というべき筋合いのものではないと思う。どうも今の政府は賃金を上げろとか、働き方改革子育て支援、果ては休暇の使い方まであれこれと“ご指示”なさってくれる「きめの細かさ」で、国民は馬鹿だから手取足取り教えてやらないと・・・、などと決めてかかっているのではなんてつい勘ぐってしまう。自民党所属議員並みのレベルと私たち国民を思っているのではないか、とも考えてしまう。

 自主性、自己の確立、個性の尊重などなど、私の価値観が作られる過程で常に基本とされていた事柄と、どうもことごとくにかみ合わない昨今なのである。

f:id:nya5656:20180127094542j:plain

気合を入れるとした割には更新されていない