立春

 今年の1月は例年になく寒い1月だったようで、家の外の置いてある温度計では氷点下を下回る朝が一週間以上も続き、おまけに氷点下5度以下となった朝が3日間も連続してあったりで、こんなことは近年ではなかった、いや記憶にもないぐらいの寒さだった。私は寒さには強い方なのだし、氷点下10度や15度ぐらいまでは幾度も経験していることもあり、ここ1週間ぐらいの気温であればそれほど気にならないのだが、やはり東京に居てのこととなると“寒い”と思ってしまう。まして立春も近いとなればなおのこと、蠟梅はすっかり満開となって、河津桜のつぼみも膨らみ始めているのですからねえ。
 今朝も夕べからの雪が降り続いていて、先月ほどではないけれどもすでに5センチほど積もっている。気温も0度を少し上回っているから湿り気の多い雪で、長く残ることはないようだが、先月の雪もまだ残っているし、しばらくは低温傾向が続くというし、足元に注意しながらの外出となるようだ。まあ外出といってもせいぜい散歩ぐらいのものだから大したことではないのだが・・・。
 2月になると寒い日が続くことがあっても、梅は咲き出すし、何となく心が浮き立つようになる。それに2月は速い。それこそあっと言う間に過ぎてしまう。3月の声を聞けばもう春はすぐ其処だし、さすがに“胸も膨らむ 毛も生えた・・・”などと歌う時期は過ぎたけど、「またや見ん 交野のみ野の桜狩り・・」ぐらいの気分にはなる。
 いやあ立春間近だなあ、と雪の朝に思いを馳せるのでした。

赤い月なんか見ていたからおかしくなったの、頭が・・・。